睡眠時無呼吸症候群にマンジャロと同成分の「肥満症薬」承認…治療はどう変わる?
「いびきを指摘された」「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)で治療を受けているが、別の方法を探している」「日中の眠気が続く」という人に知ってほしいニュースがある。肥満症治療薬として使われてきたGLP-1受容体作動薬「チルゼパチド」(製品名・ゼップバウンド)が今年5月、OSAの治療薬としても使えるようになったのだ。「痩せる」と注目を集める「マンジャロ(製品名)」と同じ成分の薬だ。順天堂大学医学部付属順天堂医院睡眠・呼吸障害センター長の葛西隆敏医師に話を聞いた。
根拠となったのは、9カ国60施設による国際共同の臨床試験「SURMOUNT-OSA試験」だ。肥満を合併した中等症から重症の成人のOSA患者を対象に行われた。
本試験は、OSAの治療の柱で、気道に空気を送り込むPAP療法を受けている人、受けていない人に対してそれぞれ行われた。それぞれGLP-1受容体作動薬の群とプラセボ(偽薬)群に分け、52週間後の結果を見たところ、どちらも1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)が大きく減少していた。体重、血圧、心血管疾患のリスクに関連する炎症の数値なども有意に減少した。


















