睡眠時無呼吸症候群にマンジャロと同成分の「肥満症薬」承認…治療はどう変わる?
ただし、誰にでも処方される薬ではない。
「対象はAHIが15以上の中等症以上で、なおかつBMIが27以上の肥満を伴う患者に限られます。処方できる医療機関や医師にも専門医資格など細かな条件があります」
GLP-1受容体作動薬には、下痢や吐き気といった消化器症状の副作用が見られ、まれに急性膵炎などの重い副作用も報告されている。飲めば痩せてハッピーというだけの薬ではないことは押さえておきたい。
投与期間は原則最大52週間。途中で無呼吸が十分改善すれば、期限を待たずに中止し、食事療法や運動療法に切り替えることが前提になっている。逆に数カ月使っても改善が乏しければ中止となる。中止後に体重が戻って症状がぶり返した場合は、生活習慣の改善に一定期間取り組んだ上で、必要があれば再開が検討される。
今回の薬はOSAで肥満の人が対象だが、いびきを指摘されたことがある人、日中の眠気が強い人は、OSAでないか、一度専門の医療機関で検査を受けてみるべきだ。
「OSAは『太った中年男性の病気』というイメージが強いですが、痩せ形や女性も少なくありません。また女性は閉経後にホルモンバランスが変化して発症しやすくなります」
いびきの測定や睡眠時無呼吸の簡易スクリーニングを行うアプリもあるので、まずはそれを利用するという手もある。


















