睡眠時無呼吸症候群にマンジャロと同成分の「肥満症薬」承認…治療はどう変わる?
「無呼吸・低呼吸の回数を、この臨床試験の結果ほど減少させるには、肥満者の場合、体重を相当落とさなければなりません。それは自身の努力だけでは達成することが難しく、さらにリバウンドしないようにすることも難しいレベルです」(葛西医師=以下同)
OSAとは睡眠中に喉の奥の気道が塞がり、無呼吸や浅い呼吸を1時間に何度も繰り返す病気だ。起床時に頭痛があることが多く睡眠時間を十分に取っても日中の強い眠気がある。集中力が低下し、居眠りも増えるため、事故リスクが健康な人の7倍とも言われる。
長期間で見ると、睡眠中に繰り返す呼吸停止による心臓・血管への深刻なダメージ、酸化ストレスが生じ血管が傷つくことでの動脈硬化の進行、低酸素状態から起こる血液のドロドロ化などで心血管トラブルの発症リスクが健康な人の何倍にも高くなり、例えば脳卒中2~4倍、心筋梗塞2~3倍という報告もある。だからOSAは決して放置してはいけない病気だ。
「日本人は『顎が小さい』などの顔面状態からOSAになりやすい。しかしそれは変えようがありません。主原因であり、かつ修正可能な因子が肥満です」


















