「睡眠時無呼吸症候群」治療のCPAPがつらい…解決のポイントとは

公開日: 更新日:

 睡眠中に呼吸が繰り返し止まる病気「睡眠時無呼吸症候群」は、血管へ負担をかけ、狭心症や心筋梗塞脳卒中の発症リスクを上昇。また、日中の眠気によって、交通事故など事故のリスクも上げる。

 治療の一つとして行われるのが、CPAP(シーパップ)の装着だ。鼻もしくは口と鼻に装着したマスクを通し、機器から加圧された空気を気道に送り込む。酸素飽和度や気道の狭窄、呼吸状態を自宅で調べる簡易検査で無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上、または1泊入院でより詳細に調べるポリソムノグラフィー(PSG)でAHIが20以上の場合、CPAPが保険適応となる。

 このCPAP、1晩4時間以上が推奨されているが、46~83%がアドヒアランス不良との報告がある(アドヒアランスは、患者が治療方針に賛同し積極的に行うこと)。また、CPAP導入後1週間のうちに5~50%が治療継続を断念するとの報告もある。

 CPAPの使用時間が1時間に満たない場合、それ以上の使用群に比べて有意に予後が悪いという研究結果もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択