「いざなみ」超えの戦後最長の景気拡大? 生活者にはまるで実感なし
日本経済は今年の7月、2020年6月以来74カ月連続で拡大、いざなみ景気(02年2月~08年2月の73カ月)を超える戦後最長の景気拡大期の中にあるという。だが、生活者に好景気の実感は薄く、すでに生活者の消費行動には大きな変化が見られる。
ニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員が「家計消費の動向(2人以上世帯~26年7月)」のリポートで消費者の消費行動を的確に分析している。世帯当たりの消費で見ると、生活者の実感として景気がいいと思う人は少ないとしてこう述べる。
「実質賃金は26年に入り7カ月連続でプラスとなりました。ただ、プラス転機の起因は、額面給与である名目賃金の伸びより食料品や身近な製品を中心とした物価上昇率の鈍化にある。目先の賃金は上がっても、これが1、2年後まで続くと思わなければ消費者の抑制傾向は変わりません」
2人以上世帯の消費支出を総務省統計局の消費動向指数で見ると(26年7月分)、食料、住居、家具・家事用品は大きく減少、教養娯楽は高い水準を保持している。


















