これで「政治の安定」なんて冗談じゃない 高市与党、いつのまにか衆院過半数の醜悪

公開日: 更新日:

発足1カ月でぶっ壊れたブレーキ

元維新の札付きトリオ(C)日刊ゲンダイ

 「政治とカネ」が争点となり、民意が突き付けた退場勧告は夏の参院選でも引き継がれた。それなのに、いつの間にか野党がすり寄り、連立合意や数合わせで国民不在の政策がエスカレートするおぞましさ。「政治の安定」はただの詭弁だ。

  ◇  ◇  ◇

 やはり権力は魔物だ。四半世紀あまり連れ添った公明党から三くだり半を食らい、同根の日本維新の会と握った高市政権の発足から39日。自民党は28日、札付きトリオも抱き込んだ。維新の藤田執行部とやり合って9月に除名され、衆院会派「改革の会」を立ち上げた無所属の斉木武志議員(比例北陸信越)、阿部弘樹議員(比例九州)、守島正議員(大阪2区)と自民会派入りで合意。3人は改革を成し遂げることなく、28日付で会派を解散した。これで、高市率いる自維新与党は、定数465の過半数にあたる233を確保。衆院では少数与党の状態から脱し、衆院の議決が優先する予算案などを通せる態勢を整えた。

 高市盟友の古屋圭司選対委員長も交え、3人と会談した鈴木幹事長は「安定した政権運営ができる」と利点を強調していたが、冗談じゃない。実態は醜悪な数合わせだ。 

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