いまやマトモな野党は一握り なぜ「政治とカネ」より「議員定数削減」なのか

公開日: 更新日:
なめられたくないの一心(C)日刊ゲンダイ

 言うに事欠いて、論点のすり替えも甚だしかった高市首相の党首討論。こんな首相に、対決姿勢どころかすり寄る野党ばかりの光景に国民は唖然だ。案の定、国債を11兆円も発行する亡国補正もこのままスンナリ通るのか。

  ◇  ◇  ◇

 居直り、はぐらかし、論点ズラシ、ムキになって言い返す──。これが一国の主導者の態度なのか。26日に初めて野党4代表との党首討論に臨んだ高市首相の言動には、呆れるしかなかった。

「質問者から台湾有事に限定し、シーレーンの封鎖にも言及されて質問があった。私も具体的なことに言及したいとは思わなかった」

 まず立憲民主党の野田代表が台湾有事と「存立危機事態」を巡る高市答弁を追及し、「独断専行」「軽率」などと批判されると、高市はそう言い訳した。まるで質問した方に非があると言わんばかりで「政府のこれまでの答弁を繰り返すだけでは、予算委員会を止められてしまう可能性もある」「具体的な事例を挙げて聞かれたので、その範囲で誠実に答えたつもりだ」と反論を続けた。

 高市の台湾有事答弁は今月7日、就任後初の衆院予算委員会審議で飛び出した。質問者は立憲の岡田元外相、予算委の委員長は現在、立憲の枝野元代表である。「ホンマはワタシかて、あんなこと言いたなかったけど、アンタらがしつこく聞くから答えたんやないの。どうせ答えへんかったら枝野さん、イケズするやん」とでも言いたげで、まるで被害者ヅラ。自分の答弁を機に日中関係が冷え切った責任まで、立憲になすりつけるような言い分である。

 もっとも、SNSやTVコメンテーターの落語家だけでなく、読売・産経両紙など保守系メディアも「答弁を執拗に迫った」などと立憲側を批判し、高市を擁護しているのも事実。高市は彼らを意識して発言し、さらなる立憲攻撃をたきつけたようにも聞こえる。いわゆる「犬笛」ってヤツだ。

 さらに驚いたのは「政治とカネ」を巡る高市の応答である。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,423文字/全文3,251文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  2. 2

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  3. 3

    高市陣営の「中傷動画」疑惑拡大に自民議員ビクビク…“被害者”枝野幸男氏にSNSで「動け」コメント殺到

  4. 4

    高市ドン引き外交またも炸裂! 豪首相をファーストネーム呼び、“絵文字”付きサイン…識者「デリカシーなし」とバッサリ

  5. 5

    市場にも見透かされる一時しのぎ ドーカツ円買い介入もやっているふり

  1. 6

    皇位継承安定へ「旧宮家養子案」…中道容認報道に枝野幸男元代表ら立憲出身者が激オコ猛反発の波紋

  2. 7

    高市支持“大派閥構想”は自民の醜い政局ゴッコ 将来の総裁候補も大ボス麻生太郎氏も実態は面従腹背

  3. 8

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった

  4. 9

    衆院選「中傷動画」問題で高市首相「秘書を信じる!」超強気答弁が“命取り”に…追及ネタ再投下される恐れ

  5. 10

    チンピラ維新が「選挙妨害規制」をブチ上げるバカらしさ 識者も「立法事実は乏しい」とバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体