介護
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銀行、保険、スマホ…個人情報の整理は60代から準備する
認知症の患者数は2020年に600万人を超え、30年には800万人を超えるという試算もあります。年齢が上がるにつれて増えるため、65歳以上の全体で16%の有病率は、80代後半で男性は35%、女性は44%に上昇。90代後半では、男性5...
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最期の点滴はどうする? 枯れたように…患者さんにとっては楽な旅立ち
在宅医療の現場では点滴が必要になることも少なくありません。 一般に人間の水分量は、成人男性で体重の約60%、子どもでは70~80%といわれています。その水分を患者さんの口から取れていれば問題はありませんが、何らかの理由で口か...
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帰省時の「足」をどう確保する?今のうちから対策を
親の介護が現実化してくると実家に足を運ぶ機会が増える。医療・介護の専門家たちとの相談、必要書類を集めるための役所詣で。ひとりで回るだけでも大変なのに、金融機関では親本人を連れていかねばできない手続きもある。すでに自身が退職し、じっく...
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優しきヤングケアラーの葛藤…「おばあちゃんは家に帰りたいんだと思う」
「ヤングケアラー」という言葉がある。 もともとは、家族の介護や世話に追われて、自由な時間を奪われ、学校生活が犠牲にされ、進路にも深刻な影響が及ぶ18歳未満の子どものことだ。しかし現在では、18歳以上であっても、家族の介護や世話...
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在宅介護を円滑にさせる「対話型AI」とは?認知機能を維持する効果に期待
今年6月、俳優の野々村真さん(60)をモデルに起用した「AI音声対話型デジタルヒューマン」が、一部の高齢者施設に導入されたのはご存じでしょうか。AIとの「会話」を通して高齢者の認知機能の改善や、介護施設での人材不足を解消させる目的で...
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介護施設からの一時帰宅を家族に拒否される理由
講演や仕事などで老人施設を訪ねると、入所者の方からよく愚痴を聞かされます。あるとき、心筋梗塞で倒れた76歳の男性と出会いました。救急搬送された大学病院から回復期リハビリ病院を経て、介護施設に入所されたそうです。一生懸命にリハビリに励...
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関節可動域が認知機能を維持するために重要なのはなぜか
「50歳頃から体が硬くなってきて、電車に乗っているときなどバランスが悪くなってきました。どうなってしまうのでしょうか?」 50歳以降、われわれの体は確実に衰えていきます。しかし、せっかくの人生です。健康で、楽しく、気持ちよく生...
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介護で心身をすり減らす前に地域包括支援センターを大いに頼ろう
親の介護問題がやっかいなのは、親にも子供にも未経験のことが次々に起こる点にある。それはそうだ。誰だって自分がどう老いていくのかはわかっていないし、病気やケガは突発的なことが多い。若い頃なら何でもなかったことが大事に発展するので、本人...
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「朝顔たちに水を…」死の直前にかかってきた田畑さんからの電話
突然だが、もし、あなたの身内が介護が必要になったとしたら、まず最寄りの「地域包括支援センター」に電話をすることをお勧めする。センターの職員が訪問して相談にのってくれる。センターは全国各地に設置され、市区町村が医療法人や社会福祉法人に...
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そばに誰かがいることのありがたさ、その誰かをサポートする役割の大きさ
最近、気になったある「医療ケア児」に関わる事件がありました。それは、痰吸引が必要な8歳の医療ケア児を放置し死なせたとして32歳の母親が逮捕されたという痛ましい事件でした。 かえすがえすも8歳の娘さんが亡くなったことが残念で仕...
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睡眠中の脳の働きが「ひらめき」を生むのはなぜか?
「親の認知症が進んだようで、夜、寝なくて困ります。昼はいつもうとうとしていて……。どうしたらいいのでしょうか」 ご家族からよく寄せられる質問です。 良質な睡眠はとても大切です。睡眠リズムが崩れると、気持ちいい生活が壊れ...
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親の「資産内容」はどう尋ねればいいのか…経験者に聞いた
たとえ親子でもお金の話は切り出しにくい。とはいえ、何も知らないままで親が介護状態になってしまうと、その後の手続きや支払いなどで子供は大変な苦労をする。できるだけ早めに、気持ちよく教えてもらえるようにしたい──と書くのは簡単だが、子供...
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「お母さんと別れたくない」と涙…献身的だった外国人ヘルパーの行方は?
2020年2月。コロナ禍で介護業界がかつてない苦難に直面したころのことだ。新たに零細な居宅介護支援事業所で働きはじめた私は、「母親の件で、介護保険サービスを利用したい」とある女性から相談を受けた。 その女性の母親である内田貴...
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介護できょうだい仲が悪くなるのはなぜか…トラブルの原因は?
親の介護がきっかけで、きょうだい仲が険悪に──。そんな話を耳にしたことはありませんか。 いまだに“介護は長男が担うもの”といったイメージが根付いているご家族は多く、介護が長男一家に全集中しているケースは少なくありません。実際...
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生活保護申請中の患者さんは「100万円」の文言に引き寄せられ…
昨今よく言われる「闇バイト」。高齢者を狙った強盗や詐欺のニュースを連日耳にします。 当院の患者さんでも「詐欺にあった」と診療中に話していた患者さんがいました。その方は新宿区にお住まいで、「今なら100万円返ってくる」との文言...
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親が加入している保険証書の情報を家族で共有しておく
前回、介護費用の支払いや後の相続を想定し、親名義の預貯金や株について把握することに触れた。イザという時、すぐに引き出すことのできる現金の存在はとても大きいからだ。しかし、これだけで安心するのは早い。介護費用の補填やもっと先のことを想...
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妻は叫んだ「誰か助けてください!」…“介護慣れした女性”との遭遇で危機を脱出
「このままでは、とんでもないことになる」 ケアマネとして介護の現場にいる身としては、日々、そうした危機感を抱く。その理由は、なんといっても慢性的な介護人材の不足だ。なぜ人材が不足するかといえば、答えは明白だ。何度も言うが、介護...
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認知症でリスク増…高齢者の転倒予防で重要なポイントは?
厚労省が行った「令和4年人口動態統計」によると、高齢者の転倒・転落・墜落による死亡者数は1万809人と、交通事故の2199人に比べて約5倍に上ると報告されています。 その理由として挙げられるのが、加齢による身体機能の衰えです...
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認知症予防に骨の健康を維持する酒向メソッドが必要なのはなぜか
「最近、体が硬くなって、動きにくいの。背中が曲がってて、背が縮んじゃったの」 「腰を圧迫骨折した母が寝たきりになって、認知症になってしまって……。どうしたらいいでしょうか」 「母が膝と股関節が痛いと言って、ほとんど歩かなく...
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キャッシュカードと暗証番号の把握は必須…元気なうちに預貯金の確認を
親に対してなかなか聞きづらいこと。それはズバリ「お金」の話ではないだろうか。高齢の親だと死んだ後のことを想定しているようでためらってしまうのは当然だ。それでも確実に老いは進む。老いていけば認知面の衰えから、資産の把握が難しくなる可能...
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5歳の子どもも“土曜出勤”。奮闘する介護人材
「訪問介護ヘルパーを確保するのが本当に大変だ」 私は零細な居宅介護支援事業所でケアマネジャーとして働いているのだが、いま、それを痛感する。併設の訪問介護事業所は常にぎりぎりの数のヘルパーしかいない。そのため、新規の利用者のサー...
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不快臭に困った…在宅介護の「ニオイ問題」を解決する方法は?
在宅介護をされている方に多い悩みのひとつに「ニオイ」の問題があります。認知機能の低下でトイレの失敗が増えると衣類や寝具に尿が染み込み「尿臭」を発します。また、入浴頻度の減少は「体臭」を強める原因になりやすく、さまざまな臭いが混ざり合...
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医療スタッフが頻繁に自宅に上がり込む状況に気疲れしてしまう
在宅医療を開始した患者さんのご自宅には、医師や看護師らさまざまなスタッフが定期的に伺うことになります。 患者さんやご家族のサポートのためとはいえ、他人が頻繁に自宅に上がり込む状況に戸惑いを見せるご家族も少なくありません。 ...
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介護の現場で接する人たち…知っていると役立つ3つの専門職
病院で接する専門職の代表格といえば医師と看護師。昔からあるなじみ深い職業なので、高齢の親でもその違いや役割は理解しているはず。では、介護にまつわる専門職についてはどうだろう? たとえば、骨折などで回復期リハビリテーション病棟...
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認知症の人はいろんなことから解放され、だんだん穏やかになっていく
介護付き有料老人ホームで週数回、1年ほど働いている女性は、「アルツハイマー病に対しての印象が変わりました」と言います。 「もちろん健康でいられるに越したことはないと思います。でも、アルツハイマー病は不幸な病気、悲しい病気ではな...
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解雇勧告にも「引き際は自分で決めると…」80代ヘルパーの言葉、働く意欲
私がケアマネジャーとして働く居宅介護支援事業所は訪問介護事業所を併設している。私の働く事業所はもちろんのことだが、こうした事業所の多くは慢性的な人手不足に陥っている。その理由は明らかだ。第1に介護支援、訪問介護という極めてデリケート...
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認知症の人と心を交わす「バリデーション」の具体的な方法は?
「バリデーション」は、認知症の方に対して傾聴、受容、共感を通して心と心の交流を図るコミュニケーションの方法です。今回は、在宅介護でも取り入れられる実践法についてお伝えします。 相手への共感が求められるバリデーションは、まずはご...
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高齢者も適度に脚トレを 脊柱管狭窄症の筆者は1日4000歩とスクワットが日課
アントニオ猪木さん(享年79)は車椅子生活になってから急速に衰えました。難病を患ってしまったせいもありますが、人間、歩かなくなると心身ともに衰弱します。 レオナルド・ダビンチは、「人間の足は工学上の最高傑作であり芸術作品であ...
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帰り道がわからない…認知症やその疑いがある行方不明者は2万人弱
「昨日の夜、おひとりで外を徘徊して、多分自分の家がわからなくなったからだと思うんですが、ご近所のおうちのインターホンを押したり、玄関ドアを叩いていたりしたようです」 ある日のこと、認知症を患う患者さんの徘徊に関する報告をケアマ...
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通所サービスを利用するときは性格や介護度に合った内容のものを
要支援や要介護に認定されると、介護保険法に基づいた介護保険サービスを受けられる。その内容は「厚生労働省 介護サービス」のキーワードで検索できるが、最初に注目してもらいたいのが、施設などに出かけ「日帰りでサービスを受ける」、いわゆる通...
