著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

キャッシュカードと暗証番号の把握は必須…元気なうちに預貯金の確認を

公開日: 更新日:

 親に対してなかなか聞きづらいこと。それはズバリ「お金」の話ではないだろうか。高齢の親だと死んだ後のことを想定しているようでためらってしまうのは当然だ。それでも確実に老いは進む。老いていけば認知面の衰えから、資産の把握が難しくなる可能性が高い。元気なうちに最低限のことは尋ねておくべきだ。

 預貯金はその最たるもの。とはいえ、具体的な金融機関名や通帳、届け出印の置き場所は後でいい。まずはキャッシュカードと暗証番号の把握をしておきたい。それさえできていれば、親が病気やケガで介護状態になってしまった時の急な出費に、子供がATMで対応することができるからだ。

 かなり高齢の親だと手続きが面倒、操作がよくわからないなどの理由でキャッシュカードを作っていないケースもあるだろう。帰省などのタイミングで一緒に銀行に行き、作製を手伝ってあげることをお勧めしたい。

 また、すでにネットバンキングを利用しているなら、ログイン情報もぜひ共有しておこう。遠隔介護になっても子供が必要な支払いや振り込みに対応することができるからだ。キャッシュカードと違い、24時間、いつでも、どこからでも操作できるのが利点だ。もちろん、こうした操作は親や他の相続人の同意を得てから実行することを忘れずに。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景