介護
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最善の介護にはリハビリ治療と認知症治療が一緒にできる環境が必要なのはなぜか
「介護の分野は患者さんに対してどうやってあげればいいかよくわからないんだよ。薬や診察で良くならないので困るよ。どうしてあげたらいいのかね」 かかりつけ医のお医者さんから、こんな相談があります。 また、リハビリテーション...
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どうせなら「公正証書遺言」…事前準備はメールでも進められる
筆者はこれまで何度か自筆の遺言書を目にする機会があった。いずれも書いた本人から「実は……」と内緒で見せてもらったのだ。書いてある内容は「赤の他人に全財産を」とか「次男だけに相続させる」などややこしいものはなく、財産を仲良く分けて欲し...
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特別訪問看護指示書で頻回の訪問…自宅での生活を徹底的にサポート
頭蓋内に脳脊髄液が貯留し、頭蓋内圧が高くなる「水頭症」を患う99歳の女性は、1人暮らしのご自宅で突然意識を失い入院。入院が長引くうちに筋力が落ち、ひどい床ずれ(褥瘡)ができてしまいました。ADL(日常生活動作)も著しく低下し、見かね...
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(21)入院から3カ月…ようやく“会えた”母は表情を失っていた
母が認知症専門医院に入院してから、携帯電話はナースステーションで預かる形になっていた。電話をしても、看護師が気がついてくれなければつながらず、母と直接話すことはほとんどできなかった。 母の入院生活は、身近な人とほとんど接触す...
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「遺言書」は親から子へのメッセージ…種類は3つある
ドラマや映画で相続絡みのシーンによく登場するアイテムといえば遺言書だ。莫大な財産を巡り醜い争いが繰り広げられる中、大どんでん返しが起こるきっかけになるのがお約束だが、一般家庭では遺言者(作成者)の素直な気持ちを表す手紙的な意味合いが...
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病院からの引き継ぎなく、いきなり自宅療養が始まった50代女性は…
自宅療養を始める患者さんの事情はさまざまです。たとえば病院から余命を宣告され、家族と残された時間を過ごすために自宅へ戻る方、地域包括支援センターや自治体に相談し自宅療養を選択する方らがいます。 どのような患者さんであっても、...
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性格が合うケアマネジャーを選ぶためのポイント
介護の話になると必ず登場するケアマネジャー(介護支援専門員)という存在。介護認定で要支援や要介護になった人たちが必要なサービスを受けられるよう、ケアプランの作成や行政・サービス事業者との連絡調整を行う専門職だ。 つまり、介護...
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認知症で舌がん…対話困難な患者とどう信頼関係を構築していくか
在宅医療では対話が重要ですが、中には会話がうまく成り立たない患者さんもいます。 その理由はさまざまです。病気によって発話機能が損なわれ、一般的な会話が難しくなることもあれば、患者さんの性格による場合もあります。特に高齢になる...
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(19)このままでは共倒れ…解決の糸口がまったく見えない
母が認知症であること、そして入院したことを受け入れられない父と、電話で話すたびに口論になった。やがて、私は父との連絡を避けるようになっていった。 ある、冷たい雨の降る冬の初め。仕事中に叔母から電話がかかってきた。実家の庭には...
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ドタキャンと前言撤回はよくある話…親と子供の意識にはギャップがある
親と介護の話をしていると、お互いの認識のズレに戸惑うことがある。原因は、自分はまだ大丈夫と思っている親と、かなり危ないと感じている子供との意識のギャップだ。 足腰が弱っているから杖を使って欲しい。介護認定を受けてみよう。体力...
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(2)手術は大成功…しかしそれから父と娘のバトルが始まった
年金生活者の富岡孝一さん(仮名/東京・練馬区在住=77歳)は、昨年の秋、自宅近くの眼科クリニックで「白内障」の日帰り手術を受けた。長く独居生活を続ける孝一さんには、ひとつ大きな問題があった。2年前から発症している認知症だ。 ...
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在宅医療がめざす理想…療養に関してだけでなく生活すべてを丸ごと面倒みる
在宅医療がめざす理想のカタチとはなんでしょうか。それは「患者さんの療養に関してだけでなく、生活すべてを丸ごと面倒みる」ということに尽きると考えています。 そのため患者さんの経済状況、家庭環境、ライフラインなども考慮してできる...
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よくある介護の悩み(5)認知症の親がお風呂に入らなくなった…どうすればいい?
私の絶対に欠かせない健康法は、朝風呂に入ることです。寝覚めをさわやかな覚醒状態にすることと、体をさっぱりと気持ちよくして清潔になるためです。 前回、排泄トラブルを取り上げた際にもお話ししたように、“最善の介護”では「清潔を保...
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(18)ただ話を聞いてくれる人がいるということが大きな支えになった
母の突然の認知症の診断、コロナ禍で接触できず叔母たちに頼るしかない状況、「なぜ入院させたのだ」と怒り狂う父。父自身もその頃はかなり体調が悪かった。それなのに、病院に行くこともヘルパーを頼ることもかたくなに拒否し続けた。 実家...
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いざという時に役立つ電話番号リストを作り、目立つ場所に掲げる
親の高齢化が進むにつれ心配になるのが突発的な健康問題だ。自宅で急に調子が悪くなったら、しっかり対応できるのか。持病や処方されている薬のことを他人に説明できるのか。離れて暮らしているほど心配のタネはつきない。いざという時に、本人たちだ...
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すい臓がんの84歳女性「遊んでいる子供たちの姿から元気をもらえる」
訪問診療の診察時などに、患者さんから最近楽しかったことや、待ち焦がれていることなどをうかがう機会がよくあります。中には我々に話をしたくて診察日を楽しみにして待っていらっしゃる方もいて、いざお話を始めるとお体に障るのではないかと心配し...
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よくある介護の悩み(4)ひとりでトイレに行けなくなってしまった…改善できるのか
トイレ=排泄に関する相談も多く寄せられます。自分で排泄の管理ができなくなると、汚染が進んで清潔を保てなくなり感染症などのリスクがアップします。何より「人間の尊厳」に関わってきますので、介護する家族にとって精神的に大きな負担になってい...
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高齢者をターゲットにした悪徳商法に気を付けよう
悪徳商法の勧誘は今も昔も全国各地で行われている。高齢者を対象にしたもので近年増えているのが「催眠商法(SF商法)」だ。 催眠商法とは、さまざまな手段で消費者の判断を誤らせて販売する手口のこと。こんなケースがよくある。まずは、...
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認知症を発症しても充実した人生を!中等症で知っておくべきこと
認知症は内容や進行度で、軽度、中等度、高度の3段階があります。もしかかった医療機関が外来で薬だけ渡し、「あとはケアマネジャーさんとやりとりして決めてください」というようなところであれば、非常に残念なことです。認知症を発症しても、人生...
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超高齢社会の行きつく先は…介護の世界は、現場従事者の奮闘だけが頼りになりつつある
前回に続き、介護の世界で献身的に働くひとりの女性の話。私がケアマネジャーとして勤務する居宅介護支援事業所に併設している訪問介護事業所の責任者、35歳の沢田麻衣さんについてである。 彼女は1日平均、8人の利用者の家を訪問してい...
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患者さんのさりげない感想も治療方針に生かせるのが強み
普段から在宅医療の現場では、患者さんやご家族と対話を重ね、意思の疎通を図るように努めています。そうしなければ患者さんにとって本当の意味での、テーラーメードな自宅療養は実現できないからです。 患者さんやご家族がさりげなく口にし...
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よくある介護の悩み(3)年をとって歩けなくなった…また自力で歩けるようになるでしょうか?
また元気にひとりで歩きたい。子供たちに迷惑をかけないで、ひとり暮らしをしたい……そう希望されて相談に来られる高齢の患者さんがたくさんいらっしゃいます。 脳卒中などの脳の病気による後遺症、膝や股関節の障害、骨折、手術後の廃用症...
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配食、見守り、ごみ出し支援…高齢者向け行政サービスを活用しよう
離れて暮らす高齢の親の心配を始めると、あれもこれもとキリがなくなる。かといって頻繁に様子を見に行くこともできない。 日常生活に危険がないか、急な体調変化にどう対応するか、自動車や自転車の運転が安全にできているのか--心配のタ...
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若きヘルパーに突き付けられる現実
私がケアマネジャーとして働くNPO法人の居宅介護支援事業所は、訪問介護事業所を併設している。訪問介護の責任者は沢田麻衣さん。35歳、独身だ。小柄でスリム、色白の童顔、清楚という言葉がぴったりの女性である。1年前、年配のベテランヘルパ...
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在宅医療を受けている患者の容態が急変…救急車を呼ぶか否か
在宅医療を行う当院では、患者さんを自宅で最期まで看取るということを重視しています。 自宅で患者さんの容体が悪くなり、焦ったご家族から電話をいただくことがありますが、その場合まずは落ち着いていただき、慌てて救急搬送を要請しない...
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昔はこうじゃなかったのに!親をつい怒ってしまう…どうすればいい?
喧嘩を好んでする人はまずいない。それが親子ならなおさらだ。そもそも子が学生のうちは喧嘩というより「怒られる」方が多かったはず。働くようになり、自分も子を持つようになると「親のありがたさ」を痛感しつつ、対等の喧嘩ができるようになるもの...
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「なぜ、こんな乱暴者に…」過酷な認知症の夫の介護。そして妻は倒れた
利用者にとって最善の介護サービス事業所を探し出し、的確なケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、利用者と家族の暮らしを整える--。それが、ケアマネジャーの果たすべき役割だ。だが、私が担当する85歳の桑野義昭さんへの支援に関しては、...
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【みまもりホットライン】電気ポットの使用履歴を1日3回メールで通知
「みまもりホットライン」は、電気ポットを利用した見守りサービスだ。今年で24年を迎える。サービス開始時、同様の商品は世界に類を見なかった。開発のきっかけになったのは、1996年に起きた事件だった。 「池袋の自宅で高齢の親子2人が...
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台風19号で避難の勧め 自宅から離れたくないと頑なだった男性が「では、行きますか」と…
当然のことだが、感染症の蔓延や自然災害などの際であっても、介護サービスを停滞させるわけにはいかない。中断させないよう準備するとともに、中断した場合でも業務の復旧を実現するための体制づくりや手順を示したものを「業務継続計画」という。計...
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なぜ自宅で過ごすことを決め、理想の最期が「家」なのか…患者に確認する
さまざまな患者さんと接する中で、まず最初に確認する大切なことは、なぜ患者さんが自宅で過ごすことを決め、理想の最期が家なのかというその理由なのです。 それは時に本人のささいな生活習慣であったり、その人の人生における大切なこだわ...
