不快臭に困った…在宅介護の「ニオイ問題」を解決する方法は?

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 在宅介護をされている方に多い悩みのひとつに「ニオイ」の問題があります。認知機能の低下でトイレの失敗が増えると衣類や寝具に尿が染み込み「尿臭」を発します。また、入浴頻度の減少は「体臭」を強める原因になりやすく、さまざまな臭いが混ざり合うと、部屋全体にモワッとした独特な不快臭が漂うのです。

 ただ、臭いの許容範囲は人によって異なり、特に独居されている認知症の方はご自身の尿臭や体臭を自覚しづらい。デリケートな話題として扱われるニオイ問題でご家族が悩んでいても、本人に伝えるのをためらわれるケースも少なくありません。

 在宅介護における対策として、まずは臭いを発する原因に対して“先手を打つ”必要があります。本人が尿意を認識しているけれど、失禁を繰り返すのであれば、居室はできるだけトイレに近い部屋を選び、トイレまでの動線に手すりを設置するなど、トイレにアクセスしやすい環境づくりを行うといいでしょう。尿意が認識できない方に対しては、寝起きや食後など、介護者が時間を決めてトイレに誘導するのもおすすめです。それでも失禁が避けられない場合には、リハビリパンツの着用を検討するといいでしょう。一般的な紙おむつと違い、リハビリパンツは薄手のショーツ型なので下着感覚ではけるだけでなく、万が一汚れても簡単に着脱できます。

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