介護
-

末期がん90代女性「一人娘とは絶縁状態で会うこともできない…」
「私は身寄りがいるようでいない。娘が一人いるんだけどね、疎遠になって会うこともできない」 肺がん末期の90代の独居女性。私たちが自宅に伺った時、開口一番こう言いました。どちらかというと自暴自棄になっているように見受けられました...
-

能登半島の高齢化率は50%…被災地の医療支援が急速に難しくなった
能登半島地震が発生してから1カ月が経過した。私が医師になってから関わる3回目の震災だ。最初は阪神・淡路大震災で、実家が被災した。次は東日本大震災。福島県浜通りの医療支援に関わっている。そして今回だ。 震災支援は急速に難しくな...
-

発達障害が認知症と誤診されやすいのはなぜか…その特徴とは?
高齢者の発達障害が、認知症と誤診されやすいのはご存じでしょうか。2022年9月、熊本大学の研究で認知症専門外来を認知症疑いで受診した患者446人のうち、7人は発達障害であったと報告されました。実際、当院でも物忘れの症状で認知症を疑い...
-

誤嚥のリスクが多少あっても好きなものを食べさせてあげたい
「本日診察しまして、ご本人はおいしくないからとペースト食ではなく、普通の食事がいいと相談を受けました。それがだめなら、せめて主食はお粥がいいとおっしゃっていました。多少リスクはありますが、普通のおかずよりはお粥のほうがイレウス(腸閉塞...
-

日本生命は最大手ニチイHDを2100億円で買収…介護業界の倒産・廃業が今後激増するワケ
日本生命は昨年11月、介護事業最大手のニチイ学館の親会社ニチイホールディングスを約2100億円で買収することを発表した。大手生命保険会社の介護事業への参入は、第一生命が介護施設の不動産投資へ本格参入したのに続き2社目となる。 ...
-

視力が下がると認知症になりやすくなるのはどうしてか?
昨年7月、アメリカのミシガン大学が71歳以上の高齢者約3000人を対象に視力検査や認知機能検査を行った研究で、視力の低下は認知症の発症リスクを上昇させると明らかになりました。なかでも近く(手元)を見る視力に問題があるグループでは約2...
-

認知症の母を可能な限り自宅で過ごさせてあげたいと思っていたけれど…
ご主人を在宅で看取った経験がある95歳の女性。認知症を患っており、さらに胃がんの末期。「母は最期まで自宅で過ごすことを希望するだろう」と、息子さん、娘さんが在宅医療を選択されました。 「ご加減いかがですか」(私) 「ベッ...
-

ケアマネジャーは介護を仕切る司令塔 在宅看取りの重要なキーパーソン
自宅での介護や看取りを希望していても、本人と家族だけでなんとかなることはあり得ません。医師や看護師、ケアマネジャー(ケアマネ)らの医療スタッフ、さらに介護スタッフとの連携と協力が不可欠です。 極端な話、本人の希望通りに在宅で...
-

進行性大腸がんの50歳男性の「最後の願い」をかなえるために
在宅医療を開始された50歳の男性。進行性大腸がんで、肝臓、リンパ節、骨へ転移。がんの進行が速く、いつなにがあっても不思議ではない状況でした。 最終的に在宅医療を選ばれた理由は、ただただ病院での入院生活では話し相手がおらず寂し...
-

地域で実施されている「認知症予防教室」ってなんだ?
総務省統計局によると、今年9月時点でのわが国の総人口のうち、高齢者が占める割合は29.1%で、過去最多を記録したとのことです。近年の超高齢社会への突入に伴い、各市区町村ではさまざまな地域支援事業が行われています。 そのひとつ...
-

介護施設の下調べは大切 体験入居は「やりたいことができるか」で選ぶ
政府が在宅死という流れをつくろうとする背景に触れながら、最期を迎える場所として介護施設をお勧めすることを説明しました。ところが、介護施設は玉石混交だけに、入念な下調べが不可欠です。今回は、その点について紹介します。 介護保険...
-

体調、薬、家庭環境まで…在宅医療の診療所ではさまざまな電話相談に対応
「目を離したすきに、母が自分で痛み止めの麻薬を一気に4つも飲んでしまったみたいなんです。なにか気をつけたほうがいいことはありますか? いま本人は特にいつもと変わりないのですが……」 24時間診療に対応している私たちの診療所では...
-

認知症の親が施設入居を拒否するのはなぜか…具体的な促し方は?
「認知症と診断されたプライドの高い父が、施設への入居をかたくなに嫌がっています。どうすればいいでしょうか」──。ご家族から相談を受ける機会の多い質問のひとつに、施設入居の拒否があります。 認知症が軽度の場合は認知機能が保たれて...
-

「在宅死」を勧める政府にダマされない 介護施設の選択が決して悪くないと言える理由
前回、在宅介護と在宅看取りの違いを説明しました。その背景には、政府の思惑が絡んでいることをご存じでしょうか。今回は、その点に触れながら、ポイントを解説します。 介護が必要で自宅で世話をし切れないケースは1990年代半ばまで入...
-

夫の最期を共に過ごすために妻は「介護休業」を活用した
その方は前立腺がんを患い、リンパ節や骨転移もされている還暦前の患者さんでした。 すでに終末期と言われていましたが、本人は職場には何も知らせずに普通に仕事をしていたとのこと。ある日、呼吸困難を起こして病院へ救急搬送、入院となり...
-

「在宅看取り」と「在宅介護」は似た言葉にあらず…決定的な違いを理解すべき
2017年に行った厚労省の調査によると、8割が「自宅」で最期を迎えたいと回答。病院や高齢者施設との回答は少数派で、多くの人が住み慣れた場所で自分らしく最期を迎えたいと考えていることが分かります。 家族がいる人にとっては、最期...
-

慢性腎臓病の50歳男性「墓参りで死んだ両親に会ってきた。早くそっちに行きたい」
「ばい菌が入ったら最悪足を切らなきゃいけないって言われたんだよね」 形成外科病院に通院しながら、私たちのところで在宅医療を開始された50歳になる1人暮らしの患者さんがいました。 その方は糖尿病、壊死性腸炎、慢性腎臓病を...
-

認知機能の低下を防ぐ「知的活動」の具体的な方法は?
認知機能の維持や向上には運動が有効だとご存じの方は多いでしょう。ただ、効果をより高めるには、併せて記憶力、言語能力、判断力、計算などの「知的活動」を行う必要があります。 2013年、米テキサス大学ダラス校の研究者らによると、...
-

アンダーヘアを処理する「介護脱毛」の実態…12年で68倍に急増
近年、ミドル世代を中心に広まりつつあるのが「介護脱毛」だ。これまで脱毛といえば、若い世代がやるものというイメージが強かったが、将来受けるかもしれない介護に備えてアンダーヘアの手入れをする中高年層が増えているという。「リゼクリニック新...
-

「特別訪問看護指示書」の提出で週4回以上の訪問看護を受けられるようになる
当院で在宅医療を利用する患者さんは「介護保険」か「医療保険」のいずれかを利用されています。 介護保険は、いわゆるヘルパーさんによる排泄の介助や訪問入浴など。医療行為には該当しないが、生活において重要な活動を補えるサービスを割...
-

認知症の親と旅行する際に気を付けるべきポイントは?…準備しておくこと
認知症を発症した親と一緒に旅行に行きたい──。そう考えるご家族の方は多いのではないでしょうか。認知症が軽度の方であれば旅行に来たと認識でき、かつ発症前から旅行が趣味であれば、よい気晴らしになるでしょう。 一方で、認知症が中等...
-

糖尿病の人だけが発症する「糖尿病性認知症」とはどんな病気?
糖尿病患者さんにだけ発症する「糖尿病性認知症」をご存じでしょうか。これまで糖尿病が認知症の発症リスクになることは知られていましたが、約15年前に糖尿病だけが原因になる認知症があると明らかになりました。 症状は一般的なアルツハ...
-

四肢麻痺の妻の介護で退職した夫 誕生日にはベッドをデコレーションして祝福
40代半ばという年齢で脳出血を起こし、救急搬送された女性の患者さんがいます。脳出血では、脳が腫れて頭蓋圧が高くなり、脳の中にある境界や隙間から脳組織の一部がはみ出す「脳ヘルニア」を起こすことがあります。死に至ることもある重篤な状態で...
-

リハビリが必要になるのはどのような状況なのか?
「リハビリテーション医療」とは、介助が必要になるくらい落ちてしまった「機能」と「能力」を回復させ、日常生活や生産活動の自立(あるいは介助の軽減)を図り、新しい人生に歩む意欲を高めて幸せを感じていただく医療です。 人間の機能と能...
-

友人と食事したりたばこを吸ったり…これも自宅での在宅医療だからこそ
その男性(57)は統合失調症と歩行困難な腰痛を抱えており、1人暮らし。コロナに感染し入院、退院後から在宅医療を開始されました。私たちが訪問した時は寝たきりで、腰やかかとの床ずれ(褥瘡)がひどい状態。入院で体力がすっかり落ち、ベッドか...
-

認知症と妄想が加速…薬を飲まずに枕の下に隠してしまう
患者さんが薬を飲んでくれない──。そういったケースは少なくありません。 認知症の患者さんでは、判断機能低下や、病気のことを受け入れられないために服薬を拒否することもしばしば。内服カレンダーを無視、飲んだ薬を意図的に吐き出す、...
-

抗がん剤の再開を目指し在宅医療を開始…6日で歩けるように
その患者さんは福岡でお一人住まいをされていた方でした。ご長男が北海道在住で公務員、ご長女は都内にお住まいとのこと。 1年前まで元気だったということですが、昨年の11月あたりから体調が悪化。それでも病院を受診せずやり過ごしてい...
-

がんの治療はなくなってもその人の人生が終わったわけじゃない
「体調はどうですか?」(私) 「歩くのもやっと。食事も寝たまま食べることが多いです。本人は大丈夫だって言ってるんだけど」(夫) 2020年2月から当院で在宅医療を開始されている95歳の女性は、骨髄異形成症候群と慢性心不全...
-

88歳の夫を86歳の妻が介護…いつまでがんばればいいのか
ご近所の老夫婦のお話です。ある日、88歳の夫が突然自宅で倒れ、意識のない状態で救急病院に運ばれました。急性心筋梗塞でした。幸い一命を取り留め、意識も回復。徐々に一般状態が良くなり、医師からは「退院して自宅での生活が可能」と言われまし...
-

介護離職を防ぎたい…「顧問介護士」生みの親が明かす協会設立の苦境と起死回生
介護離職が社会問題になっている。厚生労働省の雇用動向調査によると、2021年に介護を理由に仕事を辞めた人は約9万5000人。その中心は40~50代の働き盛りだ。仕事を失えば生活の基盤が危うくなるし、職場の穴を埋めるのも大変。個人にと...
