「時代に愛された人たち2」中野裕子著
「時代に愛された人たち2」中野裕子著
中日、西武、阪神で選手として活躍し、楽天の初代監督を務めた田尾安志は、2022年に心アミロイドーシスと診断された。かつては「5年生存率が三十数%」といわれた難病である。だが、田尾は「選手としても監督としても十分やった、結婚して孫も3人、いい人生だった」と感じていた。いつ死んでもいいとすがすがしい気持ちになれたのだ。楽天の監督時代、シーズン最終戦の後、最下位だったにもかかわらず、選手が胴上げしてくれた。
「ファンの応援も温かくて最高でした」
いい治療薬が出たおかげで、今も人生を楽しんでいる。
ほかに、41歳のとき、ブックオフでパート勤務を始め、後に社長になった橋本真由美ら話題になった39人が人生を語る。
(論創社 2200円)



















