「谷根千 ミステリ散歩密室の中に猫がいる」東川篤哉著

公開日: 更新日:

「谷根千 ミステリ散歩密室の中に猫がいる」東川篤哉著

 岩篠つみれは谷中にある鰯料理の店「鰯の吾郎」の看板娘だ。ある日、同級生、森山雛子の72歳の大叔母、春江が亡くなったが、雛子は、殺されたと思う、と言う。

 雛子が祖父の妹である阿川春江の自宅に泊まりに行ったら、春江の甥で遊び人の三田雅彦が来ていた。真夜中に「猫の部屋」から悲鳴が聞こえたので雅彦と行ってみると、ドアに鍵がかかっている。窓も内側から施錠されていた。鍵を持ってきて開けてみると、春江が頭から血を流して倒れていて、猫が傍らにいた。

 谷根千界隈で活躍している「名探偵」の竹田津優介は、つみれと阿川家を訪れ、「猫の部屋」に天窓があるのに気づいた。換気用なので斜めに少ししか開かない……。

 下町の探偵が活躍するミステリー。

(KADOKAWA 1925円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です