今日の新刊
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「街場の成熟論」内田樹著
「街場の成熟論」内田樹著 ウクライナへの軍事侵攻以前に、プーチンはクリミアを併合し、それ以後も東部で分離活動を「特殊な軍事的作戦」として行った。だが、「ウクライナはこれからどうなるのだろう」と…
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「死者宅の清掃」キム・ワン著 蓮池薫訳
「死者宅の清掃」キム・ワン著 蓮池薫訳 不動産屋から、自殺した若い女性のワンルームマンションの清掃を依頼された。ドアノブを回すと、柔軟剤のラベンダーの香りと人間の腐敗臭が混じり合って鼻をついた…
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「夫妻集」小野寺史宜著
「夫妻集」小野寺史宜著 「もし楓がすごい人を連れてきちゃったらどうする?」と妻の和香が言った。楓のカレシはラッパーらしい。1万4000円もする寿司を頼んで待っていたら、2人は15分遅れてやって来…
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「霜月記」砂原浩太朗著
「霜月記」砂原浩太朗著 神山城下で町奉行を務める草壁藤右衛門が突然失踪した。 翌日、草壁家に城から使いが来て、「かねての願い通り、嫡子総次郎の家督およびお役目相続の儀、差し赦すものなり…
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「奇病庭園」川野芽生著
「奇病庭園」川野芽生著 文書館の地下房で暮らしている極貧の写字生は、通信局長の部屋で持ち出し厳禁の重要な手紙を書き写す仕事をしていた。ほかの者が帰った後、ひとり残って仕事をしていたとき、ペン先…
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「同盟は家臣ではない」孫崎享著
「同盟は家臣ではない」孫崎享著 現在の日本の外交・安全保障政策は「米国を喜ばすため」のものであり、我々はこの思考から離れなくてはいけない。現在の世界情勢はアメリカの一極支配ではなくなった。アメ…
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「昭和街場のはやり歌」前田和男著
「昭和街場のはやり歌」前田和男著 1960年から1970年は安保闘争が激越を極めた時代だった。その運動を継承しようとする動きがあるが、著者は、頭では理解できても情緒的には無理だと感じた。 …
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「本棚には裏がある」酒井順子著
「本棚には裏がある」酒井順子著 1982年、ドイツ出身の日本文学研究者、イルメラ・日地谷=キルシュネライトが日本滞在中、女性作家たちにインタビューをした。その記録が最近、出版されたのだが、書名…
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「梅雨物語」貴志祐介著
「梅雨物語」貴志祐介著 梅雨寒の日、俳人の作田慮男(のぶお)の家を教え子の萩原菜央(なお)が訪れた。菜央は10年前、作田が顧問をしていた中学の俳句部の生徒だった。先月、自殺した兄、龍太郎の歌集…
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「小さなことからコツコツと」西川きよし著
「小さなことからコツコツと」西川きよし著 昭和38年2月の厳寒の朝、16歳の西川潔は文楽座の楽屋口で喜劇役者の石井均を待っていた。「弟子にしていただきたいのですが……」と哀願しても、「ああ、ご…
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「春画の穴」春画ール著
「春画の穴」春画ール著 春画に描かれている明治期の従軍看護婦は鮮やかな緋色の腰巻きを身につけているが、当時、日赤では「ドロワーズ」という洋式の下着を導入していた。絵師が知らなかったことも一因だ…
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「近代おんな列伝」石井妙子著
「近代おんな列伝」石井妙子著 高場乱(たかばおさむ)は1831年、福岡藩医、高場正山の次女として生まれた。乱の資質を認めて、正山は医学と漢学を教え、藩に男子として届けを出して10歳で元服させ、…
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「百姓・町人・芸人の明治革命」津田正夫著
「百姓・町人・芸人の明治革命」津田正夫著 明治時代に「オッペケペー節」を歌い自由民権運動を広めた川上音二郎のパートナー、川上貞奴は、日本の近代演劇の基礎を築いた人物である。 江戸時代初…
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「ルポ ゲーム条例」山下洋平著
「ルポ ゲーム条例」山下洋平著 2020年3月、KSB瀬戸内海放送の記者だった著者は、自社のニュースを見て強烈な「違和感」を覚えた。 香川県議会がインターネットやゲームの依存症から子ど…
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「『集団の思い込み』を打ち砕く技術」トッド・ローズ著 門脇弘典訳
「『集団の思い込み』を打ち砕く技術」トッド・ローズ著 門脇弘典訳 1928年、米国シラキュース大学で社会心理学を研究していたリチャード・シャンクは、イートンに住む人々が教会から課された社会的禁…
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「メイク・バンカブル!」黒木亮著
「メイク・バンカブル!」黒木亮著 黒木は31歳のとき、ロンドンの金融街シティーの邦銀ロンドン支店で、国際協調融資の参加招聘状を作成しながら、自分が国際金融マンになったことを実感した。 …
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「おやごころ」畠中恵著
「おやごころ」畠中恵著 神田古町の名主、高橋麻之助は、元定廻り同心見習いの相馬吉五郎がもちこんだ相談ごとに首をかしげた。旗本の羽山隆信が相馬家を訪れ、嫡男周太郎の悪行のために家が危ういと言って…
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「魔女と過ごした七日間」東野圭吾著
「魔女と過ごした七日間」東野圭吾著 多摩川で男の死体が発見された。2年前まで警視庁の警官だった月沢克司と判明。指名手配の犯人の顔を覚えて街中で探す「見当たり捜査員」だったが、AIによる監視シス…
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「一球の記憶」宇都宮ミゲル著
「一球の記憶」宇都宮ミゲル著 ジャイアンツの江川卓は「怪物」といわれた投手だった。江川の球速はほかの投手とは別次元で、バッターはみな「ボールが浮き上がって見えた」という。 マウンドから…
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「殺しの双曲線」西村京太郎著
「殺しの双曲線」西村京太郎著 都内で立て続けに強盗事件が発生。特徴のある顔だったことに加え、服装や捨てゼリフが同じだったことから容疑者が浮かび上がる。だが一卵性双生児だったため、被害者も犯人が…
