「殺しの双曲線」西村京太郎著

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「殺しの双曲線」西村京太郎著

 都内で立て続けに強盗事件が発生。特徴のある顔だったことに加え、服装や捨てゼリフが同じだったことから容疑者が浮かび上がる。だが一卵性双生児だったため、被害者も犯人が特定できず、警察は困惑していた。

 その頃、6人の若い男女に、行ったことのない観雪荘というホテルから招待状が来るという妙な出来事が起きた。そのうちの3人が不審に思いながらも東北のK駅に向かい、観雪荘の早川の出迎えを受ける。早川は、彼らを招待した理由を当てたら10万円支払うという。

 その日のうちに6人が揃ったが、翌朝、スキーをしていた客が、2階の部屋に死体がぶら下がっていることに気づく。壁には「かくて第一の復讐が行われた」と書かれたカードが貼られていた。

 一見、無関係に見える事件が絡み合うミステリー。

(実業之日本社 2640円)

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