「メイク・バンカブル!」黒木亮著

公開日: 更新日:

「メイク・バンカブル!」黒木亮著

 黒木は31歳のとき、ロンドンの金融街シティーの邦銀ロンドン支店で、国際協調融資の参加招聘状を作成しながら、自分が国際金融マンになったことを実感した。

 都市銀行に就職して最初に配属されたのは千葉の津田沼支店で、外国為替など扱っていない小さな支店だった。その後も配属されるのは国内支店ばかり。国際金融マンを目指していた黒木は、イギリスのロイズ銀行の東京事務所などに応募し、勤務先の日本橋支店の上司に辞職を申し出た。

 上司に希望を聞かれ、ニューヨークかロンドンに行きたいと答えると、2、3カ月後になんとロンドン行きの内示が出たのだ。国際金融の経験もないまま、著者はロンドンに赴任する。

 経済小説を書き続ける著者が歩んできた道程をつづる自伝的ノンフィクション。

(集英社 2310円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も