経済ニュースの核心
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サイゼリヤ株主優待廃止で株価急落…「理系経営」で個人株主の反発をかわせるか
7月11日の東京株式市場で、低価格イタリアンチェーン店を展開するサイゼリヤの株価が急落した。10日の15時に株主優待を廃止と増配を同時に発表したことで失望売りが出たもので、株価は一時9%超安い525…
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日本株「試金石の7月」に…年初から9000円上げたが高揚感なし、景気や政治と乖離
日経平均株価(終値)は、先週11日に4万2224円と史上最高値を更新した。大発会(1月4日)の安値3万3288円から約9000円も値上がり。価格形成に決定力を有しているのは、市場売買代金の約6割を占…
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後発薬の品不足や供給混乱が続き…厚労省が「薬」業界再編へジリジリ圧力
後発薬メーカーに対する再編圧力が日増しに高まっている。今年5月に厚生労働省の有識者会議が「(製品の安定供給など)構造的課題を解決するには再編が必要」とする提言を公表。今月上旬には厚労省に後発薬大手首…
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NTTドコモ「銀行業」進出の野望と背景…前田義晃新社長の思わせぶり発言に銀行業界は戦々恐々
6月にNTTドコモの新社長に就いたばかりの前田義晃氏(54)が各種マスコミインタビューで、銀行業への参入をぶち上げている。金融機関との連携などを念頭に「相手がいれば今年度内も視野に入れたい」というほ…
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中国が牛耳る生成AIの技術開発…特許申請件数は米国の6倍と国連機関が公表
世界各国で、国政選挙などへの情報操作がたびたび報じられる。とりわけインターネットを介して飛び交うフェイクニュースが有権者に影響を及ぼしているという。インターネットを視聴する人が増えているからだ。 …
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営業赤字が11期続くダイドーリミテッド「還元セール」の原資は…100円配当に50億円の自社株買い
対立の構図を払拭し、融和ムードを演出する意図もあったのか。「ニューヨーカー」や「ブルックスブラザーズ」などのブランドを展開するアパレルの老舗、ダイドーリミテッドが先週末、取締役全員が出席するという、…
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累積赤字は膨れ上がるばかり…官民ファンドは第三セクターの二の舞か
国土交通省が管轄し、企業の海外インフラへの投資を支援する官民ファンド「海外交通・都市開発事業支援機構」(JOIN)は、2023年度決算で799億円もの巨額損失を計上した。 損失の主因は、米テ…
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超円安がもたらす狂乱物価の悲劇…大企業の売り惜しみが始まる?
資金循環統計(1~3月速報)によれば、個人金融資産が2199兆円(前年同期比7.1%増)と過去最高を記録した。伸び率は2~3%程度の賃金や物価の上昇率を大きく上回った。 個人の金融資産は増加…
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東電が仮設トイレ大手を買収するも…再建計画が不透明で“ウン”まかせ?
何とか「ウン」をつかみ取りたい──といった切実な思いの発露なのかも知れない。東京電力ホールディングス(HD)が仮設トイレの販売・レンタル会社の買収を決めた。 企業投資を専門に手掛ける子会社、…
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ワコールの大株主に海外ファンドが浮上…赤字のピーチ・ジョン売却はあるのか?
京都の名門企業、ワコールホールディングス(HD)がアクティビスト(物言う株主)に食いつかれている。シンガポールの投資ファンド、3Dインベストメントが5.13%を保有する大株主に浮上。その後、3Dはさ…
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訪日客は過去最高ペース…大阪・関西万博も外国人が盛り上げるのか
日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)で自前のパビリオンを建設する予定だったアルゼンチンが撤退することが今月20日に分かった。自前のパビリオンを予定していた参加国の撤退はメキシコ、ロシアに続き3カ…
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50cc以下原付の生産終了へ…ホンダは電動二輪実用化に巨額投資
「絶対売れる。月3万台だな」。1958年、創業者・本田宗一郎が開発した試作車を一目見るや、大番頭の藤沢武夫はこう断言したという。 藤沢の予言は一つは的中し、もう一つは外れた。「スーパーカブC1…
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自民議連が目指す郵政民営化改正案の“真の狙い”…郵便料金30年ぶり値上げの先にあるもの
日本郵便は10月1日から、はがきの料金を63円から85円に、定形郵便の手紙は25グラム以下の場合、84円から110円に引き上げ、レターパックや速達料金も値上げすると発表した。郵便料金の値上げは、消費…
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市場の関心はEVや中国だが…「骨太の方針2024」で関連株は動くのか
電気自動車(EV)メーカー「テスラ」の株主総会が6月13日に開催され、約560億ドル(約8兆8000億円)に上るイーロン・マスク最高経営責任者の報酬パッケージを承認した。マスク氏はスペースXやX(旧…
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相次ぐ治験失敗…大塚ホールディングス「特許の壁」克服戦略の前途多難
製薬大手の大塚製薬を中核とする大塚ホールディングス(HD)がジレンマにさらされている。主力薬に特許切れによるLOE(独占販売期間満了)の危機が迫る一方、次の屋台骨を担うと期待されていた新薬開発が「想…
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エネオスHD新社長はナルシスト?初の東燃ゼネラル出身“下剋上”トップ人事に日石組からは不満が
4月1日にENEOSホールディングス(エネオスHD)社長に就任した宮田知秀氏のインタビュー(日本経済新聞、5月31日朝刊)が話題を集めている。宮田氏は相次いだ経営幹部によるセクハラ事件を受けた再発防…
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米エヌビディアが時価総額で世界2位へ 理論上の株価は1株0.98ドル→5万8032ドルの仰天
いまから12年ほど前、株価チャートが即座に描けるパソコンを探し家電量販店の販売員に相談した。 オーダーメード仕様でNECのデスクトップパソコンを購入。メモリーを増設、CPUもインテルの最新モ…
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大成建設が平和不動産をグループ化…アセット(資産)を狙ったM&A戦略の裏側
「丸の内(東京)の大家さん」と言えば三菱地所だ。丸ビルや新丸ビルをはじめ幾多の優良物件を大手町を含む同エリアに所有する。これに対し「兜町の大家さん」と呼ばれているのが、業界中堅の平和不動産。東京証券取…
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バブル期を彷彿!アパート・マンション向けローンが急増中…“シブ銀”こと静岡銀行も首都圏に攻勢
「バブル期を彷彿とさせる光景だ」 金融庁関係者がこう懸念しはじめている市場がある。銀行が融資を急増させているアパート・マンション向けローンだ。 日銀が4月に公表した「金融システムレポ…
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いまの日本は“複合物価上昇”…「良い物価上昇」と「悪い物価上昇」が入り交じる
物価上昇は2種類ある。好景気で消費者物価が上がる「良い物価上昇」と、不景気なのに円安で原材料価格が上昇し、輸入物価の上がる「悪い物価上昇」。いまの日本はこれらが入り交じる「複合物価上昇」に見える。 …