著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

「ラブドール」のオリエント工業が事業終了…“生みの親”土屋日出夫代表の熱い思い

公開日: 更新日:

 唐突な発表だった。日本のラブドールメーカー「オリエント工業」(東京都台東区)が8月21日、公式ウェブサイトで事業終了を発表した。

「創業者であり、長年にわたり会社を牽引してまいりましたオリエント工業の代表『土屋日出夫』が、体調を優先することを決断し引退を決定いたしました。(中略)代表の健康状態を考慮し彼の願いを尊重するため、会社としても事業を終了することとなりました」(オリエント工業HPから)というのが理由だ。上野ギャラリー&ショールームは9月20日、工場の営業も10月20日で終了するという。上野ショールームは8月1日に、ギャラリー&ショールームへとリニューアルオープンしたばかりだった。その突然の事業終了に、ファンの落胆は大きい。

 オリエント工業は、1977年に特殊ボディーメーカーとして、土屋日出夫氏が創業した。土屋氏は当初、東京都台東区上野、浅草でアダルトショップを経営していたが、当時のダッチワイフがあまりにも粗悪で、改良が必要との問題意識から製造に乗り出したとされる。

 念頭にあったのは障害者への思いだった。親交のあった脳神経科医から「障害者が実際の性行為を行うこともままならぬ状況におかれ、難儀している」という実情を知らされたことが起業の動機だった。このため開業当時は障害者へ向けての販売しか行っておらず、通信販売時にも障害者手帳の写し提示を必要としていた。障害者については、性処理相談や10%の障害者割引制度などで支援を行っていた。その後、「高齢者」「独身男性」など徐々に購入できる対象を広げていった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし、寂しい」 球界に広がった“第2の朗希”への危機感

  2. 2

    中傷動画疑惑に「ナメプ」連発の高市首相に大打撃! 共同通信の作成者証言報道を皮切りにメディア総攻撃開始

  3. 3

    中傷動画疑惑めぐる高市首相「虚偽答弁」の“証拠”出た! 木下剛志秘書の「回答書」公開され万事休す

  4. 4

    東京都内の選挙で自民また手痛い負け…「リベラル一掃を」と鼻息荒かった杉並区長選も暗い先行き

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    ドジャース大谷6年連続オールスタースタメンに暗雲…建国250周年の地元票が生む“フィリーズ包囲網”

  2. 7

    高市首相に疑惑炸裂で「茂木新総裁」が急浮上 キングメーカー麻生太郎氏とも関係良好、経験値の高さも折り紙付き

  3. 8

    トンチキアイドル枠独占のM!LKが“ポスト嵐”に急浮上! イケメンからインテリまで幅広く

  4. 9

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  5. 10

    紙切れ一枚でクビに…怒りに任せて野球用具すべてを詰め込んだバッグごと、ゴミ箱にぶん投げて球場を後にした