メジャーリーグ通信
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米で横行するトンデモ訴訟 メジャー復帰目論み裁判で売名
先週、元ロッテのボルシンガーがブルージェイズ在籍時の2017年、アストロズにサイン盗みをやられて選手生命が縮まったとして33億円の損害賠償を求めていた裁判に判決が下った。ロス地裁は「損害を立証できる…
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政界と球界における ガラスの天井を破った女性の立ち位置
ヒラリー・クリントンが「ガラスの天井は誰かが打ち破る」という言葉とともに米国大統領選挙での敗北を宣言したのは2016年11月のことだった。 知名度と実績で群を抜くクリントンをもってしても大統…
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メジャー監督の再就職事情…最多は他球団のベンチコーチ
日本のプロ野球では監督が大きな存在である。成績不振で辞任してもその後は球団幹部として処遇されたり、解説者になって安定した収入を得ているケースが多い。 しかし、メジャーリーグではかなり様子が異…
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先行き不透明な米経済が大リーグに与えるダメージの深刻さ
米国の消費者心理を示す指標であるミシガン大学消費者信頼感指数は、2021年2月の確報値が昨年8月以来最低を記録した。今回の結果は消費者の景況感の悪化を示す。 一方で株価は上昇。米国の代表的な…
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ダル同僚は14年357億円…長期・高額“MLBメガ契約”の失敗例
ダルビッシュが所属するパドレスの若き主砲タティスJr.(22)が、14年3億4000万ドル(約357億円)の長期契約を交わした。これは史上3番目の契約規模だが、過去の例を見ると巨額契約の大半は惨めな…
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MLBが自治体の要望退けスプリングトレーニング突入の裏側
間もなく、大リーグのスプリングトレーニングが始まる。 所属球団や投手と野手の違いによって開始日は異なるものの、今月下旬には全球団がフロリダ州とアリゾナ州に分かれてスプリングトレーニングに入る…
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ドジャース入団のバウアー 決め手はメッツのセクハラ騒動
メジャーリーグは1月中旬以降、2つのセクハラ騒動に揺れている。 まず、メッツのポーターGMがカブスのプロスカウト部長在任中の2016年に女性記者に自分の勃起した性器を撮った写真や卑猥なメッセ…
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アリゾナ州は数百億円の経済効果より医療崩壊回避を優先
大リーグでは、毎年2月中旬からスプリングトレーニングが始まる。 今年も大リーグ30球団の多くが2月15日から17日の間にアリゾナ州とフロリダ州でスプリングトレーニングを開始し、2月27日から…
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大谷は球団提示に近い金額で幕引きを図るべき意外な理由
メジャーリーガーの年俸は大きく3つに区切られている。 1つ目は「最低年俸期間」。3年目までの選手はどんなに凄い働きをしても、年俸は最低年俸(今年は57万ドル=6000万円)に据え置かれる。大…
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大リーグ機構の共和党議員への「政治献金停止」は見せかけ
ゼネラル・エレクトリック、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、フェイスブック、コカ・コーラ、ナイキ――。 米国を代表する多国籍企業は、連邦上下両院の共和党議員への政治献金を相次いで見合わせて…
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大リーガーの結婚事情…米国出身選手は事実婚と逆玉の輿
メジャーリーグ全体で約7割を占める米国生まれの選手の大半は、婚姻届を出さず、「事実婚」を選択している。 その背景には、法律上の夫婦でなくても不都合はほとんどないためだ。球団も事実婚の相手を奥…
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大リーグ選手会が「世界最強の労働組合」である3つの理由
大リーグ選手会(MLBPA)は、日本ではしばしば「全米最強の労組」あるいは「世界最強の労組」と呼ばれる。 米国には全米自動車労働組合(UAW)や全米鉄鋼労働組合(USW)など、資本側と激しく…
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メジャー5球団のクビが飛んだ「GMにしてはいけない人々」
メジャーリーグではシーズン終了後、5球団のGMおよび編成責任者のクビが飛んだ。この一連のGM交代劇で明らかになったのはGMにしてはいけない人物がいるということだ。 メッツではブローディ・バン…
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MLB球団オーナーの本業ビジネスがオフの補強に影響及ぼす
今年11月にはダウ平均株価が史上初の3万ドル台を記録、7月まで2ケタの数値が続いた完全失業率も、11月は6・7%まで改善している。 一方、9月にアマゾン・ドット・コムが開催したオンライン就職…
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離婚、盗難、事故死…大リーガーとストリッパーの腐れ縁
先月27日、パドレスの外野手トミー・ファムが地元サンディエゴのストリップクラブ「ペイサーズ・ショーガールズ」を告訴するという前代未聞の出来事があった。 ファムは10月11日の夜にストリップク…
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バイデン新政権の「大企業規制」に球団経営者は戦々恐々
米国大統領選挙は得票数でも獲得選挙人の数でも現職大統領ドナルド・トランプが、民主党候補のジョー・バイデンを下回った。 慣例では開票結果が確定した場合、劣勢の側が敗北宣言を行うことで勝者が決ま…
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サイン盗みの2人が復権 MLB「厳罰」や「永久追放」の実態
先月末、アストロズのサイン盗みスキャンダルの主犯であるアレックス・コーラ元ベンチコーチ(後にレッドソックス監督)が1シーズンの出場停止が解け、わずか10カ月でレッドソックスの監督に返り咲いた。 …
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“田沢ルール”に日米で温度差 なぜメジャーで話題にならず
今年のドラフト会議の大きな話題のひとつは、2008年に設けられたいわゆる「田沢ルール」の廃止と、レッズ傘下3Aルイビル・バッツを経てルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一(3…
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TJ手術効果は球団で大差が…絶望的なのは大谷のエンゼルス
メジャーリーグでは、トミー・ジョン(TJ)手術の効果が球団によって極端に差がある。 メディカルスタッフのリハビリ技術に大きな差があるからだ。医療部門が優れたチームは復帰後、球速が増して好成績…
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バイデン政権誕生ならいよいよ不透明感が増す「球団経営」
11月3日の米国大統領選挙の投票日まで残すところ1週間となった。 米国の各種世論調査では「バイデン優勢」が伝えられている。これらの世論調査の結果を総合した米国の政治専門ウェブサイトであるリア…