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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

筒香にレイズ復帰の可能性 トレード「後日発表選手」とは

公開日: 更新日:

 11日にレイズを戦力外になった筒香嘉智が、4日後にトレードでドジャースに移籍した。ド軍が急遽、筒香を獲得したのは、レフトのポロックが太ももの肉離れで戦列を離れたため、穴埋めに使う人材が必要になったからだ。ポロックは3、4週間で復帰する見込みなので筒香のドジャース在籍は短期間で終わる可能性が高い。

 メジャーリーグではこのような「使い捨てトレード」が頻繁に行われており、通常は金銭か「後日発表選手」との交換になる。後日発表選手になるのはマイナーで伸び悩んでいる選手か、メジャーに定着できなくなった中堅どころである。選手は6カ月以内に決めるのがルールで、話し合いがまとまらない場合は金銭(数万ドル程度)で決着が図られる。

■価値の低いはずの選手が大化け

 この「後日発表選手」とのトレードは些末な現象のように見えるが、実は数々の物語を生んできた。一番驚くのは価値が低いはずの選手が、その後、大化けして大選手になるケースが少なくないことだ。

 2016年に引退するまでレッドソックスの主砲として君臨したデービッド・オルティスは、はじめマリナーズに入団したが、1Aに在籍していたとき、球団が彼の打撃の才能を過小評価して後日発表選手としてツインズにトレードしてしまったため、のちのち哄笑されることになった。

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