著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

ヤ軍「ブレークスルー感染」でCDC指針の問題点が明らかに

公開日: 更新日:

 一時は1日当たりの新型コロナウイルスの感染者が世界最多であった米国も、最近では新規感染者の数が減少の傾向を示している。

 ワクチンの早期実用化のためにトランプ政権が推進した「ワープ・スピード作戦」もあり、バイデン政権下でワクチンの接種が進んでいる。

 大統領のジョー・バイデンは、今年1月20日の就任から100日をメドに累計で1億回の接種を実現すると計画、3月末に目標を達成している。さらに1カ月後の4月末には延べ2億回の接種を完了、現在は7月4日の独立記念日までにワクチン接種を1回は受けた成人の割合を70%とする新たな目標を表明している。

■マスク着用は不要

 安全性への不安などから若年層の接種が停滞気味となっている現状を打破するため、米国民にとって最も重要な日である独立記念日を目標の達成日とする点に、ワクチンの接種が経済の正常化に不可欠という政権側の強い意図がうかがわれる。

 また、米疾病対策センター(CDC)は所定の接種回数を完了した場合は屋内外を問わずマスクの着用は不要とし、物理的距離の確保も必要ないとする新たな手引を公表した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層