著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

新商品「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」にみる大リーグの商魂

公開日: 更新日:

 大リーグが新たな商品を手に入れた。現地時間の8月12日に行われた「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」である。

 野球映画の代表作「フィールド・オブ・ドリームス」にちなみ、撮影現場となったアイオワ州ダイアーズビルに仮設球場フィールド・オブ・ドリームスを建ててホワイトソックスとヤンキースが対戦した公式戦は、8000人の定員に対してほぼ満員の7832人が観戦した。

 また、試合の中継を行ったFOXスポーツは、テレビとインターネットの視聴者数の合計が約590万人と2006年以降の同局のレギュラーシーズンの放送では最多を記録している。

 入場券の転売価格も大リーグの公式戦としては破格で、平均1400ドル(約15万4000円)から1500ドル(約16万5000円)という値段の高さは、人々がどれだけ今回の試合に高い関心を寄せたかを示す。

 1989年の公開後も現在に至るまで米国で根強い人気を誇る同作を背景とした試合の計画が公表されたのは、公開から30年経った2019年8月のことだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは