メジャーリーグ通信
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メジャー選手の息の根を止める4つの「キャリアエンダー」
エンゼルス・大谷翔平は肘の靱帯部分断裂で離脱したが、米国には選手生命を左右しかねない「キャリアエンダー」と言われる故障がある。選手を悩ませる重傷は次の4つだ。 ■肩の関節唇断裂 ひと昔…
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米国のアマスポーツにも存在する「ゆがんだ勝利至上主義」
今年5月の日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボールの試合で起きた、日大選手による関学大選手への悪質な「反則タックル」が集めた社会的な注目度の高さは周知の通りだ。 中でもとりわけ注目され…
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ファンの反感を買ったメジャー“ワンマン経営者”ワースト3
1961年に年間162試合制になって以降、最少の観客動員を記録したのは1979年のアスレチックス(平均観客数3787人)である。21世紀になってからは01年にエクスポズ(現ナショナルズ)が平均観客数…
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試合に出ず13億円「訴訟社会」は「契約順守」と背中合わせ
米国体操連盟の元医師であったラリー・ナサル被告による女子選手への性的虐待問題は、「訴訟社会」と言われる米国に住む人々に衝撃を与えた。ナサルの被害を受けたと訴えた選手の数が332人に及んだだけでなく、…
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マリナーズ主砲は出場停止 筋肉増強剤“常習者”の5つの特徴
マリナーズの主砲ロビンソン・カノーが禁止薬物使用で80試合の出場停止処分を受けた。薬物検査で、筋肉増強剤の使用を隠すために使われる利尿剤の成分が検出されたためだ。カノーのような筋肉増強剤常習者には、…
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米国にも存在? メジャーリーグにおける「忖度」の事例
学校法人森友学園への国有地払い下げをめぐる問題では、それまで難解な言葉と思われていた「忖度」が日常語となった感がある。もちろん、話し手がいる言語は絶えず言葉の意味が変わるのだから、「忖度」に新しい意…
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エンゼルス大谷は要注意 死球に牙をむく5人の“武闘派”打者
大リーグでは死球を受けた打者が激高してマウンドに突進し、投手に殴りかかるシーンがよく見られる。メジャーの日本人投手で、殴られるリスクが一番高いのは大谷翔平だ。球威は一番だが制球力はイマイチであるうえ…
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「スタバ事件」が象徴的 メジャーにはびこる“暗黙の差別”
ブラッド・ピットが主演した1993年の米国映画「カリフォルニア」には、印象的な場面が出てくる。 一文無しの主人公アーリー(ブラッド・ピット)は旅費を調達するため、立ち寄ったガソリンスタンドで…
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計算しっかり 対戦相手揺さぶるMLB指揮官“あの手この手”
ダイヤモンドバックスの平野佳寿がメジャー初勝利を挙げた4月8日のカージナルス戦は、序盤から大荒れの展開。二回にDバックスのロブロ監督は、球審が低めに外れたボール球をストライクと判定したことに激高。ベ…
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映画「ブラックパンサー」と黒人捕手の少なさの因果関係
現在全国各地で公開されている米国映画「ブラックパンサー」は、米国で公開から5週連続で興行成績1位を記録するなど、日本でも話題となっている。 主人公が祖国の秘密を守るために世界中の敵と戦うとい…
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大谷も可能性あった 開幕ロースター漏れに潜む球団の思惑
各球団はオープン戦中に、60人前後のメンバーを段階的に絞り込む。最終的に25人を選んで開幕を迎えるため、それまでにマイナー落ちする選手は膨大な数に上る。降格には、いろんなタイプがあるようだ。 …
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7割以上が共和党を支持 LGBT対応はトランプの顔色次第か
レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に診断された性と、自認する性の不一致)の頭文字に基づくLGBTという呼称は、1990年代半ば…
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メジャーのキャンプに参加 「招待選手」のシビアな現実
今年はエンゼルスにマイナー契約で入団した大谷翔平が「招待選手」としてメジャーのキャンプに参加している。そのたため「招待選手」という言葉を耳にする機会が増えた。招待選手というのはメジャーのキャンプに参…
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批判やヤジを警戒 開幕戦の始球式を巡るトランプの憂鬱
3月29日、大リーグが開幕する。今季は1968年以来50年ぶりに全球団が同じ日に開幕戦を行うことが話題だ。 そして、もうひとつの話題が、「今年はトランプがナショナルズパークの開幕戦で始球式を…
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トレードめぐり怒り爆発選手も MLBパワハラ告発あれこれ
女子レスリング栄和人強化本部長による伊調馨選手へのパワハラがビッグニュースになっている。メジャーリーグでも時々パワハラ告発が起きるが、パターンはさまざまだ。 ■トレードされた選手↓前チームの監…
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メジャー観戦スタイルの変化がもたらした防御ネット拡張
現在、大リーグの球場では、基本的に本塁後方にのみ防護ネットが張られている。そのネットが、今季の開幕までに全30球団の本拠地の一塁と三塁のダッグアウト端まで拡張されることになった。 すでに昨季…
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スケートと野球の“両刀”も ウインタースポーツの名手たち
冬の祭典である平昌五輪が後半戦に入った。 メジャーリーガーには、冬季五輪の種目で活躍した経験がある者が少なくない。米国とカナダの高校、大学は厳格なスポーツ3シーズン制が敷かれ、春シーズンは野…
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米国的価値が尊重されたインディアンスのロゴマーク問題
興行的な観点から本拠地や球団名を変更することが珍しくない大リーグでは、新しいユニホームも頻繁に導入されるし、ロゴマークを替える球団も少なくない。 しかし、コミッショナーのロブ・マンフレッドが…
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実は極端に狭き門…大リーグ野球殿堂入り投票の舞台裏
大リーグ野球殿堂の投票結果が発表された。 日本のファンに期待された松井秀喜は得票率わずか0・9%(4票)で、当選ラインの75%どころか、翌年も候補者として残る権利を得る5%にも遠く及ばなかっ…
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メジャーの中東進出に水を差すイスラエル大使館の移転
大リーグの海外戦略といえば、まず思い浮かぶのがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だろう。 また、大リーグ関連商品の市場という点で見れば、大リーグ側にとって最も重要な場所は日本だ。 …