友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

好調チームも伸びず 今季メジャー観客動員数大幅減の3要因

公開日: 更新日:

 今季のメジャーは客の入りが悪い。8月末時点の平均観客動員数は2万8787人で、長年キープしてきた3万人の大台を割り、15年ぶりに低調だ。

 主な要因は次の3つ。1つはシーズン序盤に大きく負けが込み、早い段階で消化試合になってしまった球団が続出したことだ。その典型が4月末時点で7勝21敗だったロイヤルズ、5月8日時点で8勝27敗のオリオールズ、5月12日時点で9勝27敗のホワイトソックスの3球団。5月半ば以降、ファンの足がどんどん遠のいていった。

 もう1つは優勝よりも予算削減を優先させる球団が多く、マーリンズは昨オフ、チームの宝だったスタントン、イエリッチ、オズナの外野手トリオを放出。パイレーツはエースのコールと主砲マカッチェンをオフにトレード。タイガースも昨年7月以降、主砲J・D・マルティネスと大エースのバーランダーを手離した後、マイナーから昇格させた若手で穴を埋めてシーズンに臨んだ。

 こうしたやり方は地元の怒りを買い、球場行きをボイコットするファンが相次いだ。その結果、パイレーツとタイガースは今季前半に健闘しながら、1試合当たりの観客数が5000人以上減少。シーズン序盤からつまずいたマーリンズは1万人以上の記録的な減少となった。

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