著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

チアリーダーも女性GMも存在せず 大リーグの「性の壁」

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「男女差別」や「男女格差」という言葉を耳にするとき、多くの人は女性の参入が妨げられている場面や、同一の仕事をしているのに男女間の給与の差が大きいといった事例を想像することだろう。

 その一方で、女性だけに門戸が開かれ、男性が参画できない分野も存在する。

 スポーツの場合、2001年に公開された映画「ウォーターボーイズ」の描いたシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)は男性が皆無に近い競技の代表例だろう。そして、試合の前後や休憩時間中に洗練された演技を披露するチアリーダーも女性の独壇場だ。

「CSI」や「コールドケース」といった人気のテレビドラマでチアリーダーへの嫉妬やチアリーダーを巡る人間関係のもつれによる事件を描く回があるように、米国におけるチアリーダーは人々の注目の的であり、しばしば理想的な女性像と見なされる。しかも、NFLやNBAのように各チームがチアリーダーを擁している場合、構成員は試合を盛り上げるだけでなく、チームの顔という役割を担っている。

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