著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

デレックは父親譲りの強肩で…スーパーDNAの注目2世たち

公開日: 更新日:

 メジャーリーグでは「殿堂入り」レベルの大選手を父に持つ「スーパーDNA」の2世選手が注目を集めるようになった。

 その先駆けとなったのは大捕手イバン・ロドリゲスを父に持つジャイアンツの右腕デレック・ロドリゲスである。

 デレックは今年5月末に25歳11カ月でメジャーデビュー。その後はローテ入りして先発した試合の約8割がクオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)という目を見張る活躍を見せた。今季後半は事実上の「右のエース」として機能していた。

 デレックは高卒でプロ入り後、メジャーデビューまで実質8年かかっているが、出世が遅れたのは3年目まではマイナーで外野手としてプレーしていたからだ。4年目にピッチャーに転向したのは、打撃がお粗末で外野手では出世の見込みがなかったことに加え、父から「強肩」のスーパーDNAを受け継いでいるため、時速154キロのボールを投げることができたからだ。

 ブルージェイズはスーパーDNAを受け継いだサラブレッド3人組をチームの中軸に据えた強豪復活をもくろんでいる。

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