「表と裏」の法律知識
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ひどい腹痛でも「気のせい」「様子を見て」と延ばしていたら、いきなり入院…弁護士も健康第一!
弁護士になって18年目、今まで特に大病もしてこなかったので、急な入院で仕事や打ち合わせがすべて飛んでしまうという経験をしたことがありませんでした。しかし、ついに先月やってしまいました。 先月…
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安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由
10月2日、安倍元首相を銃殺した罪などに問われている山上徹也被告の公判日程がすべて決まったというニュースが流れました。これに対して、SNS上では「先に判決日が決まるなんて、何か裏があるのでは?」とい…
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「司法取引」は日本にも導入済み 2025年10月からは特殊詐欺にも積極適用
「司法取引」と聞くと、海外の映画やドラマで目にするもので、日本にはない制度だと思っていませんか? 実は日本にも2018年6月から司法取引制度が導入されています。 日本の司法取引制度は被疑者や被…
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国勢調査の年に広がるだましの手口…銀行口座を聞かれたら要注意!
2025年は、5年に1度実施される国勢調査の年です。国勢調査は、日本国内に住むすべての人と世帯を対象に行われ、人口や世帯構成、就業状況などを把握する国家的な統計調査です。統計法に基づき、市民には回答…
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どうなる新浪剛史氏…潔白を主張しても疑いが晴れないところが薬物事件の怖さ
9月3日、サントリーホールディングス前会長の新浪剛史氏が、違法なサプリを買ったのではないかという疑いについて会見を開きました。新浪氏は「私は法を犯していない。潔白だと思っています」と主張しています。…
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佐賀県警の「DNA鑑定」偽装…裁判への信頼を根底から揺るがす不祥事の教訓
佐賀県警の科学捜査研究所でDNA型鑑定を担当していた職員が、鑑定を実際には行っていないのに「DNA型は検出されなかった」と虚偽の報告をしたり、鑑定資料を紛失して別のものを返却したりしていたことが明ら…
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被害金全額回収可能の広告に要注意…ロマンス詐欺は二次被害にも気をつけて
9月2日、警察庁は2025年7月末時点での特殊詐欺などの認知・検挙状況を公表しました。特殊詐欺やSNS型ロマンス詐欺は、認知件数・被害額ともに前年同期比で大幅に増加しており、事件が報道などで多く取り…
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大阪・道頓堀のビル火災で2人が殉職…消防職員の命の安全。必要なことは何か
大阪市の繁華街・道頓堀で発生した雑居ビルの大規模火災で、消防隊員2人が殉職するという痛ましい出来事が起きました。2人は、延焼した隣の7階建てビルの1階から建物内に入り、5階で消火活動中に天井の一部が…
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伊東市長は大騒動だが…一般人が経歴や資格を“盛った”場合、どこから罪になる?
伊東市の田久保真紀市長をめぐり、大学「卒業」ではなく、実は「除籍」だったと報じられた問題は百条委員会での検証が続いています。政治の世界では虚偽事項の公表罪(公職選挙法235条)は問題になり得ますが、…
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広陵高校野球部の問題を軽く考えないでほしい…法的に見れば刑事事件
広陵高校野球部が世間からの強い批判を受け、甲子園大会期間中に異例の辞退を発表しました。この件は、学校や監督、さらには高野連がいじめの存在を把握していながら出場を止めなかったという点で、大きな社会的関…
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子どもが「性的な写真」を送ってしまった…気づいた親は何をすべきなのか
SNSや通話アプリを通じて知り合った相手から、性的な画像や動画を求められ、それに応じた結果、画像を“ネタ”に脅されて金銭を要求される。こうした「セクストーション(性的脅迫)」と呼ばれる犯罪被害が、子…
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“立ちんぼ”はなぜなくならないのか…実名報道をしても根本解決にはつながらず
先日、東京・大久保公園周辺で、いわゆる“立ちんぼ”行為をしていた20代の女性4人が売春防止法違反の疑いで逮捕されました。今回の事件では、実名や顔写真まで報道されたことが話題となり、「そこまでする必要…
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特殊詐欺グループの指示役が保釈中に暴行でまた逮捕…これはレアケース
7月18日、特殊詐欺グループの指示役とみられる20代男性が傷害、逮捕監禁の容疑で警視庁に逮捕されました。いわゆる「出し子」が受け取った現金を持ち逃げしたことに怒り、都内のホテルに監禁し顔を殴るなどの…
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参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか
7月11日、歌舞伎町のとあるホストクラブが開催したキャンペーンが、参政党を巻き込んで思わぬ波紋を呼んでいます。「投票済証明書を提示すれば初回無料引換券をプレゼント」という、一見すると若者の投票率向上…
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「殺意」はどう認定されるのか…アディーレ法律事務所事件から読み解く
7月1日、池袋のアディーレ法律事務所で従業員が同僚を刺殺した事件が社会に衝撃を与えました。被疑者は、警察の調べに対し、「ついに我慢できなくなり、刺した」「死んでも構わないと思った」などと供述していま…
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ガールズバー初摘発!風営法「改正」で何が変わった?
6月28日に施行された改正風営法は、無許可営業や悪質な接待行為に対する規制を大幅に強化しました。この改正は、ホストクラブ、ガールズバーなどをめぐる違法営業や消費者被害が全国的に深刻化していたことを背…
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くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償
回転寿司チェーン「くら寿司」の店舗で迷惑行為を行い、それをSNSに投稿したとして、警視庁は6月23日、東京都北区に住む16歳の少年を偽計業務妨害の疑いで書類送検しました。 事件が起きたのは3…
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自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?
来年4月から、自転車の交通違反に対して、いわゆる「青切符」による反則金制度が導入されることになりました。反則金は3000円から1万2000円で、違反をした16歳以上の運転者に科されます。特に注目を集…
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「仮装身分捜査」で初めての検挙…「おとり捜査」との違いは何か?
6月9日、警視庁は、いわゆる「仮装身分捜査」によって、全国初の検挙事例が生まれたと発表しました。「闇バイト」に捜査員が身分を隠して応募し、犯人グループに接触して捜査を行ったようです。 「仮装身…
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118年ぶりの新たな刑罰 「拘禁刑」は「懲役」や「禁固」とどこが違うのか
──主文、被告人を拘禁刑10年に処する── 今後、こうしたニュースを耳にする機会が増えることになりそうです。“こうきんけい”という言葉は耳慣れないかもしれませんが、6月1日、刑罰制度に大きな…
