お笑い界 偉人・奇人・変人伝
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トミーズ十番勝負の舞台裏…健のために6時間の伝言ラリー
前回、生き残りをかけた「トミーズ十番勝負」が結果的に成功し、その後の礎を築くことができたことを書きましたが、この企画がスタートするには背景がありました。 雅君は健ちゃんにガツガツとした意欲が…
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横山ホットブラザーズ 飛行機の手荷物検査で止められて…
ノコギリを叩いて「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」としゃべっているかのように聞かせる芸でおなじみ横山ホットブラザーズのアキラ師匠が今月9日に亡くなられました。 吉本所属ではなかったため頻繁にお…
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トミーズは幼なじみからの主従関係で健が雅にツッコめない
1982年のデビュー早々、各局の新人賞を総なめにしたトミーズ。順風満帆に見えた5年目、雅君が限界を感じ“これであかんかったら解散する”と1カ月に2本の新作漫才を5カ月間続ける「トミーズ十番勝負」とい…
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坂田利夫師匠は私生活で「アホの坂田」と言われるのは苦手
ナインティナイン岡村君の電撃結婚で注目された、吉本独身芸人の会「アローン会」名誉会長でもある坂田利夫師匠。「おめでとう」と祝福しながら「わしもまだあきらめてへんで!」と意気軒高なメッセージを送ってら…
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チャンバラトリオ山根伸介 巨人負けならラジオをゴミ箱に
チャンバラトリオのメンバーは時々で代わりましたが2015年の引退までずっと“リーダー”を務められた山根伸介師匠。解散から数カ月後に逝去され、死ぬまで芸人を貫いたひとりです。夫婦漫才の宮川大助・花子の…
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「ほな、いくよ・くるよ書いたって」と楽屋に連れて行かれ
女性漫才コンビとして、一時代を築かれた今いくよ・くるよさん。初めてお会いしたのは1985年の春。NHKで放送された「浪速・笑いの仕掛人」という番組の中で、オール阪神・巨人に付いている若手作家として出…
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木村祐一のマルチな活躍を支える旺盛な探究心とこだわり
芸人、俳優、映画監督、コラムニスト、料理人等々……いくつもの顔を持ち、マルチの範疇には到底収まりきらない才能あふれるマルチタレント「キム兄」こと木村祐一君。 初めて出会ったのは、「オールディ…
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オール阪神・巨人に学んだ計算通りにいかない笑いの緊張感
長年、オール阪神・巨人さんのネタを書かせていただいて、たくさんのことを学ばせていただきましたが、1987年の11月下旬、「なんば花月」の楽屋で起きた出来事を。 年末年始は、漫才番組が現在とは…
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“ハイテンション”藤井隆は人柄通知表があったら10点満点!
上沼恵美子さんがラジオで「大好き! 人柄通知表があったら、“10”やね!」と絶賛、礼儀に厳しいオール巨人さんをして「全然昔とかわらん、なかなかあそこまではできひん、えらいやっちゃ!」と言わしめたのが…
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天竺鼠の瀬下君に睨まれて…奇想天外“天竺ワールド”の原点
私のNSCの授業初日は座学です。私なりの「芸人心得」のような話をするのですが、一番後ろに座ってずっとメンチを切って、講師の私を睨みつけていたのが天竺鼠の瀬下君でした。あの薩摩隼人の濃い顔だけでも圧が…
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島田紳助「1番気を使うことは最少の文字数で伝えること」
2011年に引退された島田紳助さんとは、ほとんど接点がありませんでしたが、一度だけトミーズの雅君と3人で車の中で1時間ほどだったでしょうか、話を伺ったことがあります。どういう経緯で車中3人になったの…
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銀シャリの直らない語尾“おまえ”問題 悪癖を直すために…
「M―1グランプリ2016」でチャンピオンになった銀シャリ。NSC卒業後にコンビを結成した2人は、お揃いの青いブレザーに赤ネクタイ、黒のパンツと見た目は“古典的”ですが、芸風は日々進歩を重ねています。…
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ジャルジャルのネタ作りは“癖”毎日の積み重ねで掴んだ優勝
挑戦すること13回。4度目の決勝で見事に「キングオブコント2020」の栄冠を勝ち取りました。当日午後11時すぎ、記者会見などバタバタしている中、わざわざ電話で「おかげさまで優勝できました! やっと取…
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ハイヒールの巻「ネタでひとつだけ守ってほしいことが…」
ダウンタウンの同期で、おそらく彼らと対等に話せる唯一の女性コンビ、ハイヒール。「M―1グランプリ」の時期が重なっていれば十分に優勝を狙えたコンビだと思います。 20年以上も前ですが、そんな彼…
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霜降り明星・粗品 R-1優勝の素質があるも「漫才がしたい」
お笑い第7世代のトップランナーとして奮闘している霜降り明星。ツッコミ担当の粗品君に初めて出会ったのは、なんばグランド花月の前にある若手の劇場「5upよしもと(現・よしもと漫才劇場)」の予選で舞台出番…
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島田紳助も仰天した西川きよし師匠宅での「異次元新年会」
今回は“エピソードの宝庫”西川きよし師匠の2回目です。もう二十数年も前、きよし師匠のお宅で開かれた新年会の時のお話です。集まったのは私と芸人さん合わせてなんと“四十七人”。討ち入りならぬ、四十七士の…
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西川きよし師匠はファンにわざわざサインを送る“芸人の鑑”
「やすきよ漫才」で一世風靡し、今も現役で活躍されている西川きよし師匠。初めてお会いしたのは、1984年の秋、阪神巨人さんと打ち合わせに、うめだ花月劇場の楽屋に伺った時のことでした。 本物の“西…
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批判され嫌われてもいい ウーマン村本の「言い切る覚悟」
コンビ名以上に「炎上芸人」としての方が有名になった村本君はキングコング、南海キャンディーズの山ちゃん、ダイアン、スーパーマラドーナなど、そうそうたる同期がいるNSC大阪校22期生でした。800人以上…
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ブラマヨ吉田は律儀な男 帽子を脱ぎ人目はばからず挨拶を
「M―1グランプリ2005」で優勝を果たしたブラックマヨネーズ。優勝が決まったのを見届けて、「おめでとう! よう頑張った! うれしかった!」というメッセージを2人の留守電に入れました。 翌日2…
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横山やすし師匠は浪花の暴れん坊 開演10分前に「帰る!」
「浪花の暴れん坊」と呼ばれ、高速の出口を間違えた弟子にバックで戻らせたとか、交差点の真ん中に車を止めて銀行へ行ったとか、その真偽はわかりませんが数々の伝説を残された“天才漫才師”横山やすし師匠。いまの…