著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

“ハイテンション”藤井隆は人柄通知表があったら10点満点!

公開日: 更新日:

 上沼恵美子さんがラジオで「大好き! 人柄通知表があったら、“10”やね!」と絶賛、礼儀に厳しいオール巨人さんをして「全然昔とかわらん、なかなかあそこまではできひん、えらいやっちゃ!」と言わしめたのが藤井隆君です。

 マルチタレントとして活躍をしている現在も、NGK(なんばグランド花月)に仕事で訪れた時には吉本新喜劇の先輩の方の化粧前を掃除・整頓し、新喜劇以外の先輩方の楽屋へも「おはようございます。ごぶさたしております。今日は○○の仕事で帰ってきております。よろしくお願い致します」ときちんとあいさつをして回る藤井君。

■オカマ役でブレーク→ハイテンションがハマリ役に

 新喜劇の“オカマ役”で大ブレークしましたが、たまたまその時の台本を書いていたのが私でした。1994年に「パチパチパンチ」でおなじみだった故島木譲二さんをゲイバーのママ役にした時のことです。打ち合わせで店員役を誰にするかスタッフと話している時に「この中から……」と10枚ほどの新人の写真を示され「この子にしよう」と選んだのが彼でした。具体的な演出もろくにせずに、いま思えば本当に無責任ですが「好きなようにやってみて」とおまかせしてしまい、大いに悩ませましたが、いろいろと変えていきながら、ハイテンションで演じたキャラクターがお客さんにインパクトを与え、彼のハマり役になっていきました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋