今、こんな「昭和の街」が大ブーム
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住吉「山城屋酒場」は若い女性が一人で本を読みながらホッピーを飲める老舗酒場
人生の半分近くを神保町界隈で過ごしてきたのだが、都営新宿線で小川町から先、東方面に行ったことは数えるほどしかない。 当時、仕事のメインとなるフィールドは銀座だったため、三田線の神保町から日比…
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南千住「丸千葉」居心地の良さは、店長の気さくな雰囲気とお姉さんの丁寧な接客が生む
早稲田から三ノ輪橋まで都電荒川線が走っている。駅の数は全部で30。路線図を見ると、間違いなく面白い酒場がありそうな駅が目白押しだ。アタシは大塚から三ノ輪橋方面に乗り込んだ。かなりの数の利用客がいる。…
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大塚「ときわ食堂」でビル・エバンスが流れる中、サーモン照り焼き定食でひとり飲み
先日、高校の友人たちと集まることになり、アタシがこんなコラムを書いている関係で店はおまえに任せた、ということになった。 彼らは定年を迎え、雇用延長やら、バイトやらでフトコロ不如意だが、時間だ…
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大塚で昭和25年創業「富久晴」の3代目 「じいちゃんが、もつ焼き以外なるべく余計なことはするなって」
またまた、昔の名画座の話で恐縮ですが、大塚には大塚名画座とその地下に鈴本キネマという小屋があった。 紅顔の映画少年だったアタシははるばる山手線を半周してよく見に来たものだった。強烈に覚えてい…
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森下の「魚三酒場」でサックリふわふわのアナゴ天で升酒をグイ!
大人のお子さまランチで腹もでき、黒生で喉の渇きを癒やしたアタシは改めて門前仲町方面をぶらつくことに。 三ツ目通りを南下し、深川資料館通り商店街へ入る。焼き鳥のテイクアウトの店や甘味処、ギャラ…
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昭和42年創業の清澄白河「実用洋食 七福」で店名の由来を聞いて納得した
前々回の錦糸町編を読まれた読者の方からうれしいおハガキをいただいた。この場を借りて御礼申し上げます。その方もかつては映画少年だったとのこと。偶然、アタシと同い年。これからもよろしくです。 さ…
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野菜と肉が混然一体…「亀戸ぎょうざ錦糸町店」の餃子にはねっとりとした重量感が
最近の地下鉄の路線図を見ると、山手線の西側に比べて東側が細かく入り組んでいることに気が付く。 半蔵門線が延びていたり、大江戸線がぐるりと下町界隈をカバーしていたりと、かつて行きにくかった辺り…
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錦糸町「三四郎」で薄い琥珀色のチューハイが出てきたのは注文から10分後だった
かつて映画少年だったアタシは週末になると決まってシティロードを携えて名画座巡りをしていた。 アタシはぴあよりもシティロード派。読み物が多くB級感が好きだった。アタシにとっての錦糸町は、洋画も…
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「変えてはいけないものがある」…浅草のオーセンティックバー「サンボア」店長の矜持
30年ほど前のこと。関西に出張すると、夜は決まってお得意さんと飲み歩いていた。散々、飲み倒して彼らを車に乗せて帰した後、一人で締めるのは決まってバー「サンボア」だった。 サンボアは京都、大阪…
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浅草「炭火焼き肉 本とさや」は今や外国人がホテルコンシェルジュ経由で予約する超人気店
アタシは肉にはうるさい。が、他人が肉を生で食おうが、炭になるまで焼いて食おうが、そんなこたあどうでもいい。要は自分の口に入る肉に関してだけうるさいのである。 だから複数で焼き肉を食いに行くこ…
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浅草「水口」でわさび醤油かけた即席鉄火丼をかっ込みながら菊正をグビリの至福
今ごろ、浅草かよと思われる読者も多いかと思いますが、いけ好かない言い方ですが、アタシら山の手生まれの人間にとって、浅草は近いようで遠い街。というか、子供の頃からずーっと灯台下暗しというような街なので…
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横須賀「大衆酒場ぎんじ」では黄色い声の女子を店がたしなめ…こういうのがいい
横須賀の街を歩いていて感じるのは外国人観光客の少なさだ。 歩いている外国人のほとんどは米軍関係の兵隊さんばかり。普段着でもヘアスタイルを見ればわかる。どうやら東京方面からの外国人観光客のほと…
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横須賀「中央酒場」で昼酒を…隣の先輩からうれしいポテトフライのお裾分け
先日、NHKのある番組で京浜急行を特集していて懐かしく思った。 アタシらが子供の頃は夏になれば決まって三浦海岸で海水浴。小学生の頃は家族と、中学生なら友達同士で京急に乗り三浦海岸で海水浴と相…
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神戸元町の鉄板焼き「月や」では家族連れも神戸マダムも外国人も箸でバクバク
コーラスグループ「フォレスタ」のコンサートツアー春の陣もいよいよ大詰め。ほぼ満席の神戸公演を翌日に控え、スタミナをつけるべく地元のイベンターさん行きつけの元町の鉄板焼き店に繰り出した。 アタ…
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富山の名店「大衆酒場 親爺」仲良くなった若い名古屋女子2人からおでんの差し入れが
北陸新幹線が敦賀まで延びて、世間がお祭り騒ぎをしていたのがつい2カ月ほど前。テレビをどのチャンネルに合わせても金沢ばかりが注目されていた。アタシも何度か行ったことがあるけれど性に合わなかった。それは…
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鹿児島料理の名店も客層が国際的に「外国人も癖のある芋焼酎のお湯割りを飲んでいかれます」
地方都市を歩いていて感じることは路面電車とアーケード街が多いということだ。路面電車もアーケード街も、言ってみれば昭和のものだろう。 今回訪ねた鹿児島は路面電車がメインストリートを堂々と走り、…
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博多は酒飲み天国! 酒の肴に老若男女、若いフランス人女性まで「ごま鯖 」をかっ込んでいる
反論を恐れず言うが、酒好きの老若男女にとって博多は間違いなく日本で一、二を争う酒飲み天国だろう。 全国を飲み歩いているアタシが言うのだから間違いない。何がそんなにいいかって? それは酒の肴で…
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山形・七日町の居酒屋で「名物とろすじ芋煮込みつぎ足し2820日目」を堪能
山形は5年ぶり。5年前、西口には何もなかったが、巨大ホテルと山形県総合文化芸術館ができて大きく変わった。 今回はその中にあるやまぎん県民ホールでのコンサートでこちらにやってきた。実はアタシは…
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川口「グランドキャバレー レトロクラブ」ではシニア層に加えて平成世代も楽しんでいる
このコラムを読んでくれている50~60代の友人たちと昭和な街で酒を飲もうということで赤羽にやってきた。 陽気もいいので結構な人出で賑わっている。呼び込みのカワイイ女子たちが店外で声を張り上げ…
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新子安「諸星」は働く大人の憩いの場 横浜に2軒だけ残る「市民酒場」でアイラモルトを
このコラムのタイトルは「昭和の街が大ブーム」なんだけど、新子安がブームになっているとは思えない。が、昭和な街であることは確か。昭和という時代を支えた労働者の街だからだ。 武蔵小杉、川崎あたり…