皇室典範改正を動かした麻生太郎氏「藤原道長の血を引く」は本当か? 学術的な研究を紐解く
今回の皇室典範改正で中心的な役割を果たした自民党の副総裁・麻生太郎氏は、平安時代の藤原道長にたとえられることが多くなった。旧宮家からの養子が可能になったことで、実の妹である三笠宮寛仁妃家の信子妃や、姪である三笠宮家の彬子女王が養親先となり、麻生氏の血筋を引いた天皇が将来生まれる可能性が出てきたからである。
麻生氏はもともと実業家で、福岡県飯塚市を中心として多くの企業を抱える麻生グループの出身である。麻生グループのホームページを見てみると、なんと麻生家は藤原氏の祖である藤原鎌足の血筋を引いていると書かれている。ただ、麻生家の菩提寺が焼けてしまったので、証拠となる過去帳などは残っていないという。
これだとよくある話で、到底信じられないが、麻生家の系譜をたどってみると、まんざら嘘とは言えないことがわかってくる。
まず、筑前(今の福岡県)の麻生氏のルーツは下野国(今の栃木県)一帯を治めていた宇都宮氏に行きつく。鎌倉時代の初期、宇都宮朝綱の猶子(養子のような仮の親子関係)となった宇都宮重業は、幕府を開いた源頼朝から筑前の遠賀郡(現在の北九州市遠賀郡周辺)の地頭職に任じられ、九州へ下向した。その子孫が遠賀郡にある麻生郷に花尾城を築いて定着し、その地名をとって麻生氏を名乗るようになった。これで麻生氏と宇都宮氏が結びつく。
■関連記事
-
地名で分かる災害リスク (4)大阪「梅田」は埋立地を示唆 東日本大震災で液状化した関東3エリアに共通する地名「日の出」が偶然でない理由
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 「多死社会」に突入した「ゲット・ワイルド」な山谷は、超高齢化という「解けない愛のパズル」を抱いている
-
“パンダの聖地”アドベンチャーワールド中尾建子副園長「120種1600頭の『いのちのストーリー』をもっともっとお伝えしていきます」
-
日本の皇族存続への危機と「愛子天皇待望論」 男女平等「世界117位」の日本、古代は先進国だった? 16代の天皇のうち8代が女性だった「女帝の時代」
-
地名で分かる災害リスク (3)東京・港区愛宕の「アタ」も横浜・野毛の「ノゲ」も崖地 首都圏沿線の「丘」「台」は崩壊地名の可能性
-
世界初VTuber「キズナアイ」誕生10年 1260億円市場を生んだ開発者に聞く 2018年まで主流だった3Dモデルの製作費は3ケタ万円、「キズナアイ」が手掛ける地方創生と秋田の関わり
-
独身者5割時代へ あなたは結婚したい? 「あの人、もったいなかった…」ではもう遅い! 婚活男性を次々断る“ポイポイ婚活”女性の落とし穴
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 ドヤ街「山谷」の憩いの場・玉姫公園で見た異様な光景 「倒れている人がいるのが当たり前」という“異世界”を目の当たりに


















