役に立つオモシロ医学論文
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気候変動がもたらす家庭の危機…猛暑が続くとDVリスクが増加する?
気温や降水量などの気象条件は、人の行動にさまざまな影響をもたらすことが知られています。例えば、高温環境は脳内のセロトニン神経に影響を与え、自制心を低下させたり、攻撃性を増加させたりする可能性が報告さ…
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高齢者の「考えすぎ」と認知機能の関係…心のクセが脳に影響?
認知機能の低下は、高齢者にとって身近な健康問題のひとつです。認知機能が低下する要因はさまざまですが、近年では不安や抑うつの症状など、心理的な健康状態との関連性が指摘されていました。 「嫌なこと…
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キャベツやブロッコリーで大腸がんが予防できる?
世界がん統計によれば、大腸がんはがんに関連した死亡の第2位であり、世界各国で年間90万3859人が大腸がんで死亡し、190万人が新たに大腸がんと診断されています。大腸がんの発症リスクは、食習慣の影響…
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最新研究による腰痛に対するウオーキング効果…再発リスクが3割減?
「腰痛」は身近な健康問題のひとつです。2020年の統計では、世界で6億1900万人が腰痛を患っていると見積もられ、50年までに8億4300万人に増加すると予測されています。 腰痛はまた、症状が…
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「空気清浄機」が血圧を下げる? 米国心臓病学会誌に掲載
大気中に浮遊している小さな粒子のうち、大きさが2.5マイクロメートル以下の小さな粒子を「PM2.5」(微小粒子状物質)と呼びます。1日の交通量が多い幹線道路の近隣は、自動車の排ガスやタイヤの摩耗など…
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花粉症の鼻スプレーでコロナ予防? 450人を56日間追跡調査
新型コロナウイルスに対するワクチンの普及などによって、同感染症による重症化のリスクは低下しました。一方で、いまだ同ウイルスに感染する人も多く、倦怠感や頭痛、息切れなどが持続してしまう罹患後症状(コロ…
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熱い飲料を好む人は食道がんリスクが高い? 英国で大規模研究
食道がんは世界で7番目に多いがんで、2020年の世界がん統計によれば、がんによる死亡の約6%が食道がんでした。食道がんの危険因子として、飲酒や喫煙、胃酸の逆流などが挙げられます。近年ではまた、飲料の…
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扇風機だけで真夏を過ごすことは危険? 水分補給がカギ
熱中症による死亡者の特徴として、室内にエアコンが設置されておらず、扇風機のみで生活している環境を挙げることができます。室内の温度が極端に高い状態で扇風機を使用すると、熱を帯びた空気が送風され、熱中症…
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古くから親しまれるチキンスープの治療効果…4つの研究を分析
家庭料理としてのスープは、体を温めるだけでなく、適度な水分と豊富な栄養素を補給できる優れた料理です。スープはまた、風邪などの感染症に対する家庭(民間)療法のひとつとして、世界中で食されてきました。欧…
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ラーメン1杯で塩分過多? 健康志向なら魚介系スープを!
塩分の過剰摂取は、高血圧や心臓病の発症リスクと関連することが知られています。しかし、欧米諸国と比べて、日本人は塩分の摂取量が多い傾向にあります。厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、2023年にお…
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カナダの研究が明らかにした「食習慣」と「悪夢」の関連性
欧米では、食事内容が睡眠の質や夢見に影響を与えると信じられてきました。米国の漫画家、ウィンザー・マッケイによる「レアビット狂の夢」という作品では、登場人物がチーズトーストを食べると、さまざまな悪夢を…
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「孫」を世話することが認知症予防になる? 米国医師会誌に研究報告
中国では、日本と比べて、親子の親密性が高いといわれています。家族間の助け合いが強く意識される傾向にあり、祖父母が孫を世話する機会も少なくありません。 祖父母が孫を世話することは、世代間の交流…
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「老化」に対する自己認識が身体機能の回復力を高める? 英国での研究結果が論文に
高齢者の転倒は外傷や骨折の危険因子で、身体機能を著しく低下させる要因となります。一方、転倒後における身体機能の回復は個人差も大きく、転倒する前の健康状態や転倒の仕方などによって、機能回復の程度は異な…
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認知症と移動手段の関連性…自転車の利用が脳の健康維持に効果的?
中年期以降における適度な運動は、認知症を予防するうえで重要な生活習慣であることが知られています。一方で、世界保健機関(WHO)が推奨している身体活動量を満たしていない人は、全世界で14億人に達すると…
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子どもの「レジリエンス」と「読書」の関連…日本の研究報告
子どもの貧困は、世界的な社会問題のひとつであり、日本を含む先進諸国においても、7人に1人の子どもが貧困状態にあると推計されています。 貧困という逆境を乗り越えるための重要な要素として、「レジ…
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夜間頻尿の原因は不適切な就寝時間? 日本の研究チームが報告
排尿のため、夜間に起きなければならない状態を「夜間頻尿」と呼びます。睡眠中にお手洗いに行かなければならない状況が発生すると、睡眠の質が低下したり、睡眠時間が短くなったりするだけでなく、日中の倦怠感や…
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不必要な低価値医療…どんな医者が提供しているのか?
治療を行っても、病状や健康状態にほとんど利益のない医療を「低価値医療(ロー・バリュー・ケア)」と呼びます。例えば、ウイルス性の風邪症状に対する抗菌薬や、神経痛に対するビタミン剤などを挙げることができ…
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「夜型」生活は認知機能の低下を招く? オランダの研究報告
高齢化が進む先進諸国では、認知症患者の数も増加しています。現在、認知症を患う人は世界で5500万人に達していて、2050年までに1億3900万人に増加すると推計されています。 認知症の発症要…
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新型コロナの“ワクチンデマ”は1000人の命を奪う?
2019年12月に初めて報告された新型コロナウイルス感染症は、世界中の人々の健康状態や、各国の社会・経済に深刻な影響を及ぼしました。一方で、新型コロナウイルスに対するワクチン開発も急ピッチで進められ…
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キウイフルーツが心を癒やす? 栄養学の国際誌で研究報告
ストレスの多い現代社会では、精神疾患を有する人の数も増加傾向にあります。とりわけ、新型コロナウイルスのパンデミック以降は、うつ病を患う人の数が増加しており、204の国と地域を対象とした調査によれば、…
