著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子どもの「レジリエンス」と「読書」の関連…日本の研究報告

公開日: 更新日:

 子どもの貧困は、世界的な社会問題のひとつであり、日本を含む先進諸国においても、7人に1人の子どもが貧困状態にあると推計されています。

 貧困という逆境を乗り越えるための重要な要素として、「レジリエンス」と呼ばれる概念が注目されています。レジリエンスとは、困難やストレスに直面した際、柔軟に乗り越えて、状況に適応できる回復力のことです。

 読書は、子どものレジリエンスを育む実践的なアプローチとして知られています。そのような中、読書量とレジリエンスの関連性を調査した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に2025年6月21日付で掲載されました。 日本で行われたこの研究では、東京都足立区の小学校に通う小学4年生3136人と、その保護者が対象となりました。読書量は、「月に何冊の本を読みますか(漫画、雑誌を除く)」という質問に対して保護者が回答し、「本を読まない」「週に1冊未満」「週に1~3冊」「週に4冊以上」の4つのグループに分類されました。レジリエンスは、「子どものレジリエンスとコーピング尺度」と呼ばれるスコアにより、0~100点(高得点ほどレジリエンスが高い)で評価されました。

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