著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

キウイフルーツが心を癒やす? 栄養学の国際誌で研究報告

公開日: 更新日:

 ストレスの多い現代社会では、精神疾患を有する人の数も増加傾向にあります。とりわけ、新型コロナウイルスのパンデミック以降は、うつ病を患う人の数が増加しており、204の国と地域を対象とした調査によれば、うつ病の患者数はパンデミック以後で27.6%も増加していると推計されています。

 メンタルヘルス(精神的な健康状態)は、食事の質と関連していることが知られていて、特に野菜や果物の積極的な摂取は、精神的な健康状態の維持や改善に重要だと考えられています。野菜や果物に含まれるビタミンCは、心理的な幸福感と関連する可能性も示唆されていました。

 そのような中、ビタミンCを豊富に含むキウイフルーツとメンタルヘルスの関連性を検討した研究論文が、栄養学に関する国際誌に2025年4月18日付で掲載されました。オーストラリアで行われたこの研究では、気分障害を有する18~60歳の26人が対象となりました。気分障害とは、抑うつを感じたり、過度に気持ちが高揚したりする精神疾患のことです。被験者は、4週間にわたり1日2個のキウイフルーツを摂取する群と、キウイフルーツを摂取しない群にランダムに振り分けられ、気分障害の症状変化(-20~100点で評価、点数が高いほど気分が乱れている)が比較されています。

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