著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

最新研究による腰痛に対するウオーキング効果…再発リスクが3割減?

公開日: 更新日:

腰痛」は身近な健康問題のひとつです。2020年の統計では、世界で6億1900万人が腰痛を患っていると見積もられ、50年までに8億4300万人に増加すると予測されています。

 腰痛はまた、症状が和らいでも、約7割の人で1年以内に再発することが知られています。これまで、腰痛の再発を予防するためには、適度な運動が効果的だと考えられてきました。実際、運動プログラムの効果を検討した複数の研究において、腰痛の予防効果が報告されています。

 しかし、これらの運動プログラムは医師の管理が必要であったり、高価な運動器具が必要であったりと、気軽に実施できるものではありませんでした。

 そのような中、腰痛予防に対するウオーキングの効果を検証した研究論文が、世界的にも有名な医学誌である「ランセット」に、24年6月19日付で掲載されました。この研究では、腰痛から回復した18歳以上の701人(平均54歳、女性81%)が対象となりました。被験者は、理学療法士によるウオーキングプログラムと腰痛に関する教育的プログラムが提供される群(ウオーキング群)と、何も治療をしない群にランダムに振り分けられ、腰痛再発までの日数が比較されています。

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