著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

夜間頻尿の原因は不適切な就寝時間? 日本の研究チームが報告

公開日: 更新日:

 排尿のため、夜間に起きなければならない状態を「夜間頻尿」と呼びます。睡眠中にお手洗いに行かなければならない状況が発生すると、睡眠の質が低下したり、睡眠時間が短くなったりするだけでなく、日中の倦怠感や生活の質の低下、高齢の方では骨折のリスクも懸念されます。

 過去に報告されている研究によれば、睡眠障害と夜間頻尿は、相互に関連していることが示唆されていました。そのため、睡眠障害の治療は夜間頻尿の改善をもたらす可能性があります。そのような中、適切な就寝時間と夜間頻尿の関連性を検討した研究論文が、泌尿器に関する国際誌の電子版に2025年4月26日付で掲載されました。

 日本で行われたこの研究では、夜間頻尿を訴える65歳以上の24人(平均79.7歳)が対象となりました。被験者は、最適な就寝時刻に就寝するよう指示を受ける介入期間(4週間)と、就寝時刻に関する指示を受けない非介入期間(4週間)の計8週にわたる追跡調査を受け、両期間で夜間頻尿の発生回数の変化が比較されました。

 なお、最適な就寝時刻は、腕に装着できる計測機器を用いて、就寝する時間と夜間に目が覚めてしまう中途覚醒の時間を測定し、これらのデータに基づいて被験者ごとに設定されました。

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