スージー鈴木のゼロからぜんぶ聴くビートルズ
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もっと語るべき「聴く」と「演る」のすみ分け
前回述べたように共通項も多い2バンドだが、大きな違いがあるとすると、1966年、ライブ活動に疲れ果て、レコード制作を活動の中心に置いたビートルズと、現在に至るまで、バリバリのライブバンドであり続けて…
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1960年代をもっとも謳歌し世界に君臨していった
ビートルズとローリング・ストーンズ。言うまでもなくロック史を代表する2大バンドである。 『アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン』(1963年)の項に書いたように、ストーンズのミック・ジャガーとキース…
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『アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン』目の前で曲を仕上げミックとキースを触発させた
■『アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン』 かつて「彼氏になりたい」という邦題が付いていた。 天下のローリング・ストーンズとの競作で、世に出たのはストーンズ版のほうが先。 なのでビー…
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『ティル・ゼア・ウォズ・ユー』進境の著しさを感じるジョージのギターソロ
■『ティル・ゼア・ウォズ・ユー』 この時期のビートルズはロックンロールバンドで、加えてモータウンに代表される黒人音楽のカバーバンドでもあったのだが、そんな中、こういうミュージカル音楽もカバーす…
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『プリーズ・ミスター・ポストマン』60年代を席巻するモータウン・サウンドへの返答
■『プリーズ・ミスター・ポストマン』 この連載、アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に入ってから、同じような話ばかりしているが、ここでもやはり、ジョンのボーカルがとにかくいい。 カバー曲…
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『ナット・ア・セカンド・タイム』聴きどころは微妙なズレを含んだジョンの1人ユニゾン
■『ホールド・ミー・タイト』 シャネルズ『街角トワイライト』(1981年)の歌い出しが「♪ホールド・ミー・タイト」。ほぼ同時期にこの曲を聴いて「タイト」が「きつい」という意味だと知った。 …
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『オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ』「黒と白」を超越したハスキーな甘い声の普遍性
■『イット・ウォント・ビー・ロング』 あらためてこの曲を聴いて痛感した。「こんなにええ曲やったんか!」と。 まずは歌い出しの歌詞。実に気が利いている。 「♪イット・ウォント・ビー…
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『マネー』ジョンのメロ変えシャウトに何度聞いてもゾクゾク
■『マネー』 原稿を書くために、試聴リンクからこの曲を聴いて、驚くのだ。「めっちゃ音ええやん!」。 前々回、アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の印象として、「音がガチャガチャしている」…
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『オール・マイ・ラヴィング』日本人好みの超ド級のポップかつ胸キュンソング
■『オール・マイ・ラヴィング』 アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の発売の前に『フロム・ミー・トゥ・ユー』『シー・ラヴズ・ユー』(ともに1963年)という強力シングルが発売されたこともあったか…
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ジャケットの顔面面積とリンクするジョン・レノン色の強さ
これまで紹介してきたアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』は、イギリスで売れに売れることとなる。 ヒットチャート(メロディーメーカー)で1963年5月に1位となり、そこから何と30週も1位に居…
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たった1日マラソンセッションの「ボーカリスト見本市」
■『ベイビー・イッツ・ユー』 今回はアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の残り4曲を一気に。テーマは「ボーカリスト見本市」。 まずはジョン。作曲は、映画『明日に向って撃て!』の主題歌=…
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『ミズリー』“5人目”のメンバーが施したキラキラ音質
■『ミズリー』 アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の2曲目。タイトルはビートルズを聴き始めてから覚えた単語。前回紹介した『アスク・ミー・ホワイ』にも出てきて、当時一体どんな意味かと思ったのだ…
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『アスク・ミー・ホワイ』「イングランドの森」に迷い込むような寂しさ
■『アスク・ミー・ホワイ』 これもアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』収録曲ながら、アルバムに先んじて、1963年1月、シングル『プリーズ・プリーズ・ミー』のB面としてリリースされた曲。 …
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『ツイスト・アンド・シャウト』多くのロックシンガーの声をしゃがれさせた?
■『ツイスト・アンド・シャウト』 1963年2月11日、アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の曲を一気に録音する「マラソンセッション」の最後の曲。 この曲のリードボーカルを担当するジョ…
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『ラヴ・ミー・ドゥ』は「はじめの一歩」からしてブルージーだった
■『ラヴ・ミー・ドゥ』 ザ・ビートルズの記念すべきデビュー曲。1962年10月5日にイギリスで発売。日本では阪神と東映の日本シリーズが始まる寸前の頃。『プリーズ・プリーズ・ミー』もそうだったが…
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『プリーズ・プリーズ・ミー』童謡みたいなメロディーすらロックンロールに
■『プリーズ・プリーズ・ミー』 「僕はいま、そのときのレコード・ジャケットをみながらこれを書いている。もうだいぶくたびれてはいるけれど、やはり圧倒的に懐かしい」 手元にある、この曲の日本…
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『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』ポールの「フォー」の咆哮に「ハートは盗まれた」
■『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』 衝撃の1枚の衝撃の1曲目である。 この曲の感動を数字で測定できるならば、冒頭のカウントが50%ぐらいを占めていると思う。 「ワン、ツ…
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まずはリバプールの悪ガキの初期衝動に身を委ねてほしい
2月11日。日本では「建国記念の日」だが(決して「建国記念日」ではない)、ロック史的には「ビートルズのファーストアルバム録音日」である。ということは、ある意味で「ロックンロール帝国の建国記念日」とい…
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知れば老後が楽しくなる「リバプール殿の4人」
なぜ今ビートルズを「ゼロからぜんぶ聴く」べきなのか。その最後の理由は、世界ロック史という大河のど真ん中に彼らがいるから。 もしロック史を描くNHKの大河ドラマを作るなら、主人公はビートルズで…
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もっと曲そのもの、音そのものを語ったれよ
昨日に引き続き、なぜ今ビートルズを「ゼロからぜんぶ聴く」のかについて。理由の第2は、ちょっと禅問答のようになりますが「ゼロからぜんぶ聴くことが難しくなっているから」。 「世界でもっとも情報があ…
