立ち会い前「ホウ!」禁じられ…悩む琴勇輝の唯一の欠点

公開日: 更新日:

佐渡ヶ嶽部屋・前頭16枚目

 琴勇輝(27)の名を一躍有名にしたのが「ホウ!」だろう。立ち合い前に気合を入れるための掛け声で、白鵬から「犬じゃないんだからほえるな」と苦言を呈されても、意に介さず。2016年3月場所では横綱日馬富士から金星を挙げるなど12勝3敗と活躍し、関脇に昇進した。

 しかし、その後は両足のケガもあって伸び悩み、十両に2度転落した。

 あるタニマチ筋は「他人が聞けばバカバカしい、と思うかもしれないが」と、こう続ける。

「『ホウ!』が禁止されたことも影響しているのではないか。あれは琴勇輝にとって、両腕をぐるぐる回すのと併せて、戦う前のルーティンワーク。むやみやたらに叫んでいたわけではない。それを相撲協会に『品格に欠ける』と禁止されてしまった。妙にマジメなところもある力士なので、禁じられたことで悩んでいましたからね」

 琴勇輝は手つきの悪い力士としても知られていた。本来、立ち合いの仕切りの際は、相手と呼吸を合わせて、きちんと手をつかなくてはいけない。琴勇輝はなかなか手をつこうとせず、対戦相手もイライラ。ベテランの安美錦も「あんなんじゃ、やる気がなくなる。手をつけってんだ」と、激怒していたほどだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発