兄弟初の新入幕 小早川隆景由来の若隆景は三矢訓の出世頭

公開日: 更新日:

荒汐部屋・前頭16枚目・24歳

 長男が若隆元、次男が若元春、そして三男の若隆景……日本史好きならピンとくるのではないか。

 実の兄弟である彼ら3人のしこ名は、中国地方の戦国大名、毛利元就の3人の息子に由来している。「三本の矢」の逸話で知られる毛利隆元、吉川元春、小早川隆景だ。

 もともと長男は本名の大波、次男は剛士のしこ名だったが三男のプロ入りと同時に改名した経緯がある。

 祖父は元小結の若葉山、父も元幕下の若信夫という相撲一家に生まれ、幼少期から自然と相撲に親しんだ。高校時代までは全国大会などで結果を出せず、苦戦。兄2人は高卒で荒汐部屋に入門したものの、当時の若隆景はまだプロでやる自信がなく、東洋大に進学した。大学時代は全国大会で団体優勝、個人準優勝などの実績を残し、三段目最下位格付け出しの資格を取得。2017年3月場所で初土俵を踏んだ。

 押し相撲も四つ相撲もできる器用なタイプ。土俵際のしぶとさには定評があり、粘ってからの逆転も多い。ネックは125キロという軽量。それでも入門後から前に出る力をめきめきとつけ、今場所、兄2人より先に新入幕を果たした。

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