新入幕・友風 “大相撲”か“ピアノ”の分岐点で嘉風に出会う

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24歳・尾車部屋・前頭13枚目

 後にも先にも、こんな力士はいないだろう。

 初土俵から所要11場所での新入幕は、年6場所制になった1958年以降、4番目のスピード出世。正攻法の押し相撲を武器にし、どんな相手にも真正面から当たる気概がある。しかし、友風が「異色」たるゆえんは相撲ぶりではなく、学生時代に「大相撲」と「音大受験」を天秤にかけていたということだ。

 幼少期から趣味だというピアノは素人のレベルを超えており、小学生の頃に運動会の応援歌を作曲。母校では友風の作った曲が現在も運動会で使われているという。

「友風のお母さんはエステティシャン。幼少期から自宅にあったピアノで遊ぶ息子を見て、将来は音楽の道に進ませたかったようです。実際、友風は体相応に手も大きい。ピアニストとしては有利なので、本人の気持ちも分かる。それが本格的に相撲に打ち込むようになったのは、高校で現役力士との出会いがあったからです」(タニマチ筋)

 友風は地元川崎市にある向の岡工業高校に進学し、相撲部に所属した。当時のコーチ(現監督)は日体大出身。そこで、母校の後輩である嘉風を部員に引き合わせた。そこから友風は嘉風に傾倒。日体大に進学して相撲を磨き、嘉風の所属する尾車部屋に入門した。

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