双子の兄は貴ノ富士 弟・貴源治は激しい“突き押し”が武器

公開日: 更新日:

千賀ノ浦部屋・前頭10枚目

 兄より先に新入幕を果たした。

 旧貴乃花部屋出身で、十両の貴ノ富士は双子の兄。中学時代は兄弟でバスケットボールのオール茨城の選抜メンバーに選ばれ、NBA入りした八村塁と対戦経験もある。

 兄弟揃って格闘技を好み、空手やキックボクシングもかじっていた。

 旧貴乃花部屋の関係者が言う。

「角界入りしたのは、『バスケでは稼げない』という理由です。家庭が貧しく、親孝行のために早く稼げるようになりたい、という気持ちを抱いていた。もともと相撲にも興味があり、中学時代に貴乃花部屋に体験入門したこともある。その縁もあって、中学校を卒業後に貴乃花部屋に正式に入門した。性格は兄弟で違いがあり、兄は慎重、弟の貴源治は大胆。それだけに貴ノ富士が昨年、付け人を殴った時は驚きましたが……。相撲も兄が四つを得意とし、弟は突き押しを武器にするなど、それぞれ特徴がある」

 貴源治を育てたのが、貴乃花部屋の猛稽古だ。上位力士に当たっては転がされる「ぶつかり稽古」を45分。2人でひたすら相撲を取る「三番稽古」を2、3時間というのだから尋常ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」