庶民の「家計のゆとり」は絶望的…消費税を減税しても価格下がらず、“前哨戦”の酒税改正でハッキリ
■中東緊迫化でビールサーバーの炭酸ガス倍増
外食商戦はどうか。減税後も居酒屋などではビールの値段を据え置く店が目立つ。実は10月から生ビールサーバーに使う業務用の炭酸ガスボンベが大幅値上げ。従来の5キログラム=4125円から8250円と2倍に跳ね上がった。中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格高騰や供給不安の影響で、ビール減税分を相殺するどころか、値上げしなければ苦しい状況なのである。
ビールの税率が下がっても他の要因で価格が下がらないこともあるのだ。消費税減税を実施しても、飲食料品の値段が下がらない可能性もあるのではないか。
「原材料費や物流費、人件費など多くのコストが上昇する中、消費税率を下げれば価格が下がるほど単純な話ではない。何より大きなコストプッシュ要因の円安を食い止めなければ、減税の効果は限定的となります」(民間エコノミスト)
4年前の10月、ウクライナ情勢や急激な円安による原材料高騰を受け、大手各社はビール1缶あたり10~30円値上げした。今回の減税分でも往時の値段には戻っていない。高市首相は「ゆとり」を失った庶民の暮らしを理解しているのか。
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