政治とカネ
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【東京佐川急便事件】異聞(240)検察は金丸本人聴取の前に不起訴に傾いていた
金丸信が東京佐川元社長の渡辺広康から受け取った5億円闇献金の使途をめぐる捜査で、東京地検特捜部は1992年11月7日、金丸本人を取り調べた(太字は捜査記録から引用)。 金丸は「渡辺(広康)から寄付された5億円は、自分から生原...
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自民裏金議員が国会で野党に激しいヤジを…《本気で反省?》と国民怒り
「かなり具体的な案を持っている」 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、自民党の茂木敏充幹事長(68)が13日、今後の焦点となっている政治資金規正法の改正について意欲を見せた。 同党は近く、改正法案につい...
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小池“女帝”も絶体絶命だろう この際、政界から悪人の一掃が必要
これは衝撃的だ。小池都知事の「学歴詐称疑惑」が再燃している。 震源地は「文芸春秋」(10日発売)に掲載された手記「小池百合子都知事 元側近の爆弾告発『私は学歴詐称工作に加担してしまった』」だ。 告発したのは、環境省の...
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【東京佐川急便事件】異聞(239)配布先議員の名前特定のため、金庫番秘書を改めて9回聴取
東京地検特捜部が1992年10月27日に作成した「金丸ら告発事件捜査中間報告」は、金丸信の金庫番秘書だった生原正久の再聴取の結果を次のようにまとめている(太字部分は引用)。 特捜部が事件のキーマンとする生原は、立件のポイント...
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塩谷立氏の再審請求は“岸田下ろし”の号砲か…「総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」と異例の猛批判
「恨み節」か「自業自得」か。それとも党崩壊につながる「蟻の一穴」となるのか。国賓待遇で訪米中の岸田文雄首相(66)も落ち着かないだろう。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、「離党勧告」処分となった安倍派(清和政策研究会)の...
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【東京佐川急便事件】異聞(238)検察同様、苦悩していた国税庁。その動きを示した極秘メモを公開
同じころ、国税当局も金丸信の5億円闇献金の税務処理について頭を痛めていた。東京地検特捜部の捜査記録の中に、「極秘」の印が押された国税当局のメモがあった。検察の5億円使途解明捜査当時に、検察との打ち合わせのため作られたとみられる。この...
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自民・茂木幹事長が“処分対象外”の裏金議員に「厳重注意」…極甘の一件落着に納得するのはダレ
まさか「これにて一件落着」となるのではあるまいな。 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、茂木敏充幹事長(68)が処分対象となった政治資金収支報告書への不記載額500万円未満だった議員45人について個別に「厳重注意...
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【東京佐川急便事件】異聞(237)5億円闇献金受領、竹下派議員らへの陣中見舞い配布とも所得税法違反適用は困難
金丸信が竹下派所属議員ら六十数人に5億円を配ったとされる事件に関する東京地検特捜部の「金丸告発事件メモ」(1992年10月13日作成)。政治資金規正法違反だけでなく、所得税法違反(脱税)の適用も難しい、と結論づけていた。 「メ...
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自分は処分もせずにいい気なものだ 嵐のごとく吹き荒れる岸田訪米花道論
2015年の安倍元首相以来、9年ぶりに米国を国賓待遇で公式訪問した岸田首相が8日午後(日本時間9日午前)、政府専用機で米首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着。10日、バイデン米大統領との日米首脳会談を行うほか、11日には米...
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「離党勧告」処分の塩谷立氏が自民党に“逆襲”する日…裏金事件の全貌暴露を国民も切望
「窮鼠猫を嚙む」となるのか。 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)の座長で、自民党から「離党勧告」処分を受けた塩谷立衆院議員(74)が9日、都内で開かれた静岡県選出の同党国会議員による会議に...
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「フザケルナ!」萩生田光一氏が自民安倍派で総スカン 裏金処分でのズルい立ち回りはもう限界
先週決定した派閥パーティー裏金事件をめぐる自民党の処分。7人の幹部間に“格差”がついた安倍派内で、萩生田前政調会長が総スカンだという。 処分は、キックバックの復活謀議に参加していた塩谷元文科相と世耕前参院幹事長が「離党勧告」...
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【東京佐川急便事件】異聞(236)「不記載罪」も会計責任者がダミーだと摘発のハードルは高かった
東京地検特捜部の「金丸告発事件メモ」の話を続ける。特捜部にとって政治資金規正法には難点が多すぎた(太字は「メモ」から引用)。 ※ ※ ※ 「メモ」は、金丸信の指定団体「新国土開発研究会」の収支報告書不記載罪についても...
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「岸田降ろし?」「党内分裂?」 泥船が沈むのをただ待っている自民党
自民党の裏金事件をめぐる党内処分で、岸田首相はますます男を下げた。全方位に禍根を残している。岸田派の元会計責任者も政治資金規正法違反の虚偽記載で有罪が確定したのに、会長の自分はおとがめナシ。立件を免れた現職では最多の3526万円の裏...
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【東京佐川急便事件】異聞(235)3万件を超す告発はいずれも検察からすると筋悪だった
ロッキード事件と違い、3万件を超える告発が検察に寄せられた金丸信の5億円闇献金政界ばらまき疑惑。 告発内容は多岐にわたったが、東京地検特捜部が作成した「金丸信らに対する告発一覧表(類型別)」(1992年12月22日作成)など...
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安倍派裏金議員の“お詫び行脚”は完全裏目…批判噴出「よく出てこられるな」と有権者もア然
裏金事件を巡り、「離党勧告」や「党員資格停止」「党の役職停止」といった処分を下された安倍派幹部たちが慌てふためいている。次の国政選挙での当選が危ういからか、この週末に早速、“お詫び行脚”を開始。ところが、無反省な態度に地元からは批判...
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自民党はシッチャカメッチャカ 強まる岸田首相退陣論
さすがに、いつもは忖度ばかりの大手メディアもケチョンケチョンだ。 案の定、自民党が裏金議員に行った党内処分の評判はボロクソである。政権寄りとみられている読売新聞や産経新聞までが「これで党の再生につながるのか」(読売)、「これ...
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「紅麹サプリ」の小林製薬 安倍元首相と自民党に「34年間で計1391万円」モーレツ献金の過去
自民党の裏金事件を受けた政治改革特別委員会が来週にも衆参両院に設置される見通しだ。焦点はザル法の政治資金規正法改正だが、自民にヤル気なし。立憲民主党など野党は癒着につながる企業・団体献金の廃止や政治資金パーティー禁止などを求めている...
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【東京佐川急便事件】異聞(234)榎本調書の存在は当時、報道されず。結果、市民からの告発はなかった
ロッキード事件で元首相の田中角栄が逮捕された後、世論の関心は、田中が受け取った5億円の使途がどうなったのかよりも、ロ社副会長の米議会証言などで浮上した、田中同様にロッキード・マネーを受け取ったとされながら、職務権限がないなどの理由で...
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国民愚弄の裏金議員党内処分 ふざけた内幕と今後の内ゲバ(下)
好対照の態度だった。裏金処分で「離党勧告」を受けた塩谷と世耕。塩谷は党紀委員会への弁明書に「スケープゴートのよう」「独裁的、専制的な党運営に断固抗議する」と記し、岸田が処分対象外となったことに「同じような処分を受けるのが公平だ」と記...
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500万円は無罪放免の自民党 納税者の倒閣一揆がはじまるだろう(中)
二階元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したのは先月25日のこと。岸田が裏金議員への聞き取り調査を行い、処分を下しあぐねているさなかだった。 裏金事件をキッカケに二階の秘書は政治資金規正法違反(虚偽記入)で有罪が確定。二階派...
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国民愚弄の裏金議員党内処分 ふざけた内幕と今後の内ゲバ(上)
いったい自民党というハレンチ集団は、どこまで国民を愚弄すれば気が済むのか。派閥パーティー裏金事件が火を噴いて5カ月。実態解明が一切進まないまま、“やってる感”の末の「処分」パフォーマンスで幕引きとは、茶番劇にもほどがあるというものだ...
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岸田首相が森喜朗元首相に直電→裏金事件関与否定も…“なんちゃって聴取”に批判殺到の当然
《なんちゃって聴取で終わらせるな》 SNS上では否定的な投稿ばかりだ。自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡る党内処分を決定したことを受け、4日夜、首相官邸で記者団の取材に応じた岸田文雄首相(66)。 岸田首相は...
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政治家の日本語に疑問…彼らは単語の定義を勝手に変えている
閣僚や政府関係者の日本語は一般人のそれと違うのか? フランス人の私は疑問に思う。彼らは単語の定義を勝手に変えているのではないか。 例えば、透明性という単語。透明性は外から中身が見える状態を意味するが、自民党の政治家が言う透明...
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【東京佐川急便事件】異聞(233)田中角栄は、賄賂とされた5億円は選挙のため業界ごとに割り当てた金だった証言
筆者は、2010年、朝日新聞の連載企画「検証 昭和報道」でロッキード事件を取り上げた際、1974年の参院選に立候補した議員らに当時首相だった田中角栄の指示で現金を運んだとする秘書の榎本敏夫の供述調書や議員の実名が記された配布リストの...
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自民党は「もうオシマイ」と国民 裏金集団が党内処分めぐり大混乱の醜悪
自民党の薄汚い金権体質をあらわにした裏金事件が火を噴いてから5カ月。内閣支持率も政党支持率も見事にダダ下がり、自民党は政権復帰以降、最大のピンチに立たされている。遠心力に歯止めをかける根治療法は裏金事件の実態解明、それを下地とする再...
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裏金議員は皆「同罪」なのに…処分めぐる自民の“党内抗争”激化に国民冷ややか
《何だかどんどん本質が外れていっていないか?》《国民のことをまるで見ていないな》 ネット上でこんな声が広がり始めた。派閥の政治資金パーティーの裏金事件の処分を巡り、“党内抗争”が激化している自民党に対してだ。 「生意気な...
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自民安倍派の今村洋史議員が裏金で選挙買収の疑い…地元区議ら5人に現金 =共同通信報道
政治資金パーティーでつくった裏金が選挙の買収に使われた疑いが浮上した。自民党安倍派の今村洋史元衆院議員側が販売ノルマ超過分として同派から220万円の資金提供を受けた翌年の2023年、今村議員が次期衆院選で出馬予定の東京9区内の自民系...
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私欲の茂木幹事長vs私怨の麻生副総裁…自民裏金議員処分「御身かわいさ」の見苦しい舞台裏
派閥パーティー裏金事件をめぐり、自民党は4日夕方開く党紀委員会で39人の処分を決定する。当初「選挙での非公認」だったのが、より厳しい「離党勧告」になるなど、日替わりメニューで処分案がコロコロ変わる。その舞台裏は党執行部のメンメンの私...
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自民裏金事件の処分めぐり安倍派幹部ら“激オコ”猛反発…「訴訟も辞さず」報道がむしろ国民大歓迎のワケ
「カネの切れ目は縁の切れ目」。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で大揺れとなっている自民党内が“内ゲバ”の様相を呈してきた。 裏金事件を受け、同党紀委員会は4日にも関与した議員の処分を公表する方針。今のところ、政治資...
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【東京佐川急便事件】異聞(232)田中角栄は丸紅から受けとった5億円を参院選候補にばらまいた
金丸信の5億円闇献金の使途捜査の話に入る前に少し脇道をする。 検察はかつて、収賄容疑で逮捕した大物政治家の秘書から、政治家の指示で賄賂の金を含む巨額資金を国政選挙で派閥の国会議員らにばらまいたとの供述を得ながら、捜査を見送っ...