自民党は自壊へまっしぐら…国民を敵に回す「内向き居直り人事」にもう唖然

公開日: 更新日:
麻生院政、裏金復活。臆びれもなくあからさまに先祖返り(C)日刊ゲンダイ

 高市執行部人事が発表されたが、麻生院政、裏金復活を前面に出す臆面のなさには言葉を失う。国民の信頼回復などそっちのけ、自己都合だけの露骨な論功。

 この政権と組むのか、公明や卑しい野党。

  ◇  ◇  ◇

 打ち破ったと思っていた「ガラスの天井」は、実際は「棺桶のフタ」だった──。

 早くもこんな冷ややかな意見が出ているのが、石破首相の後任を選ぶ自民党総裁選で、第29代総裁に選出された高市早苗前経済安全保障担当相だ。

 7日、新たな党執行部の人事が総務会で了承されたが、その顔ぶれを見て「自壊へまっしぐら」と愕然とした国民は少なくないだろう。

 高市はまず、党内で唯一残る麻生派を率いる麻生太郎元首相を副総裁で処遇。さらに同派からは、党4役のうち幹事長に鈴木俊一総務会長、総務会長に有村治子元少子化担当相をそれぞれ起用した。

 そして総裁選で争った小林鷹之元経済安全保障担当相=旧二階派=を政調会長に充て、総裁選で高市の推薦人代表を務めた無派閥の古屋圭司元国家公安委員長が選対委員長に再登板させることも決定。総務会では、ともに旧茂木派の新藤義孝元総務相が組織運動本部長、鈴木貴子元外務副大臣が広報本部長に就くことになったのだが、この体制の一体どこが「解党的出直し」になるのだろうか。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,617文字/全文3,182文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 5

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  1. 6

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  2. 7

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  5. 10

    男子の試合はガラガラ…今年のANAオープンのギャラリー数を知って愕然としました