世耕弘成氏「復権」画策に自民和歌山県連ビクビク…萩生田幹事長代行“爆誕”で裏金事件に幕引きムード

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「裏金事件はもう終わった」とでも言いたげだ。7日、高市新総裁の下、自民党の新たな執行部が発足。驚くのは、萩生田幹事長代行の“爆誕”だ。萩生田氏と言えば、2728万円の裏金をせしめ、昨年4月に党から「党役職停止1年」の処分を受けた旧安倍派の裏金幹部。総裁選で高市氏は裏金議員の要職起用を否定しなかったが、早速、有言実行したわけだ。

 実際、高市氏の新総裁選出により、旧安倍派の裏金幹部は表舞台に戻れると色めき立っている。裏金1542万円の世耕前参院幹事長も、そのひとりである。

■現職町長にも報復?

 世耕氏は2022年8月の還流再開の是非を問う協議にも参加。再開を止めなかった責任から、離党勧告処分を受け、昨年離党した。同年の衆院選では、和歌山2区から無所属で鞍替え出馬。二階元幹事長の三男で自民公認の伸康氏を下した。今夏の参院選でも、無所属の子飼い候補が伸康氏に勝利し、長年対立してきた県内二階派の勢いを着実にそいでいる。今回の総裁選でも、世耕氏は党籍がないのに、高市氏を支援。古巣・参院側の旧安倍派の票を取りまとめたとされる。

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