その正体は安倍亡霊政権…この物価高で「アベノミクス再び」の狂気
経済財政諮問会議のメンバーに戦犯のリフレ派が入る驚愕。こうして日銀内の利上げ派を牽制し、バブルを膨らませるつもりだろうが、インフレで実質賃金が下がり続ける中、狂気の沙汰だ。円安を加速させ、バラマキ・手取り増でごまかす支離滅裂。
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「あの頃は良かった」と懐かしむには、まだ早過ぎやしないか。高市政権の発足から20日ほど。所信表明演説の随所に安倍元首相の好んだフレーズをちりばめたのをはじめ、高市首相のやることなすこと全てに安倍政権への郷愁が色濃くにじむ。
高市は言わずと知れた安倍の信奉者だ。憲政史上最長政権を築いた「安倍1強」時代は、輝かしい記憶に違いない。安倍路線の正統な継承者を印象づけることで、旧来の岩盤支持層に「あの栄光よ、もう一度」と“黄金時代”の再来を想起させたいのだろう。
そんなノスタルジーに浸れるのは安倍シンパのみだ。度が過ぎる同調圧力は混乱を招くだけである。その一例が「裏金官房副長官」への固執だ。
高市が党内の懸念を押し切り、旧安倍派の裏金参院議員・佐藤啓を官房副長官に起用した人事に、野党は猛反発。参院の議事に出席を認めないという異例の事態が長期化している。
6日の参院本会議での代表質問は前日に続き、佐藤の代理で衆院議員の尾崎正直官房副長官が陪席。高市は「国会運営に混乱を来すことになったことについて真摯におわび申し上げる」と再び陳謝に追われた。
高市と同じ奈良選出の佐藤はまだ46歳。高市の厳しい意見にも耐えられる「精神的安定剤」の役割を期待されているようだが、計306万円の裏金づくりが判明し、今夏の参院選は非改選で有権者の審判を受けていない。野党の反発も無理はなく、「みそぎ」なき裏金議員の重用はあり得ないのに、高市の肩入れは尋常ではないのだ。


















