公明党の連立離脱でどうなる、高市自民の命運と激動の政局…首相指名の行方も混沌(前編)

公開日: 更新日:

国民も公明党も舐めていた高市自民の厚顔

自業自得に逆ギレ気味な高市早苗自民党総裁(C)共同通信社

 公明党は大英断だが、その背景は歴然だ。高市自民の厚顔無恥に誰もが呆れ果て、愛想を尽かしたということだ。そんな自民党に誰も助け舟を出さないだろう。幻となりそうな高市首相と混沌政局の行方。

  ◇  ◇  ◇

「とても首相指名で高市早苗と書くことはできない」──。26年に及ぶ自公連立にピリオドが打たれた。公明党の斉藤代表が10日、自民党の高市総裁と国会内で会談し、「連立政権はいったん白紙とし、これまでの関係に区切りをつける」と伝達。連立離脱を明言したのだ。政界を激しく揺るがす歴史的な「大英断」である。

 会談後の会見で、斉藤は裏金事件を中心とした「政治とカネ」への自民の対応が不十分だとし、不満をあらわにした。裏金事件を「決着済み」とする高市新執行部の開き直った姿勢にも「国民の感情とかけ離れており、政治への信頼回復はおぼつかない」と断じた。

 公明が連立離脱に至った背景は歴然だ。高市自民の厚顔無恥に呆れ果て“下駄の雪”ですら、さすがに愛想を尽かしたのである。

 高市らは総裁選での大逆転に浮かれ、党役員人事ではロコツな論功行賞と思想信条の近い“お友だち”を厚遇。「天下を取れば何でも許される」と言わんばかりに、誰もが眉をひそめる全能感に包まれていた。

 さらには 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,585文字/全文2,138文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?