JR東海が政府に安定供給要請も「潤滑油」は代替調達が困難…このままでは日本の鉄道網も危ない!
深刻な原油・ナフサ不足は「日本の大動脈」にも影を落としている。先週末のJR東海の定例会見。中東情勢の緊迫化を受けて「潤滑油」の安定供給のため、政府に「協力をお願いしている」と明かしたのは、同社の丹羽俊介社長だ。
JR東海はご存じの通り東京~名古屋~大阪の3大都市圏を結ぶ東海道新幹線の運行会社。現時点で運行に支障は生じていないものの、ホルムズ・ショックの長期化に備え、丹羽社長は「安定した鉄道輸送ができるようにする」と強調した。
新幹線をはじめ、日本の鉄道の動力源は、大半が電力だ。すでに輸送現場で見られる軽油の供給制限による影響は、トラックやバスよりも少ないはず。だが、問題は車両のメンテナンスである。
ギアボックス、変速機や減速機、車軸ベアリング、モーター用軸受けなど、数多くの駆動装置に石油由来の潤滑油が用いられる。運行そのものに欠かせないドアシステムや車輪、ブレーキ装置、パンタグラフ……。レールや保線用の機械に至るまで、あらゆる場所で潤滑油を使用する。もっと言えば、駅構内のエスカレーターやエレベーター、自動改札機、ホームドアだって潤滑油が必須だ。


















