令和の米騒動
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(9)東京の地酒
酒の季節がやってきた。いやいや、私にとっては1年365日が酒であるから、いつでも酒の旬ではあるが、ここで言いたいのは、寒くなって酒造りの季節も本番になってきたということだ。 今年は食米の価格も暴騰し、今後は増産だと言っていた...
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「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け
物価高対策として政府が進める「おこめ券」政策に、自治体から反発の声がやまない。10日山梨県富士吉田市が、おこめ券の配布を見送る考えを表明。堀内茂市長は会見で「今どき、おこめ券という発想自体が1テンポも2テンポも遅れている。あまりに能...
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コメ平均価格がまた最高値更新…それでも来春には「米価急落」必然のワケ
消費者が「今か今か」と下落を待ち望むコメの値段が、なかなか下がらない。農水省は5日、全国スーパーで先月24~30日に販売されたコメ5キロの平均価格(税込み)が、前週から23円高い4335円だったと発表。2週連続で上昇し、過去最高値を...
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「定数削減」よりもこっちだろう 酷評おこめ券…高市内閣の物価高対策はてんでダメ
おこめ券に象徴されるように物価高の根本を見据えず、付け焼き刃の目くらましだけでは、インフレの流れは止められない。 リフレ派政策を続ける高市、その圧力に恐る恐るの植田日銀、利上げ前から金利上昇、自治体のおこめ券反発……。この政...
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「おこめ券」は妥当な家計支援なのか? 経済の専門家が指摘する違和感と数々の課題
「おこめ券は物価高の家計支援策として妥当か」 21兆円の経済対策の中、コメ価格高騰の対策で各自治体に推奨した「おこめ券」の配布のことだ。 2026年春ごろ配布が予定され、すでに東京・台東区をはじめいくつかの自治体で配布...
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「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策
「おこめ券」配布に続く肝いり政策が、ひっそりとスタートした。 農水省は5日、鈴木憲和農相を本部長とする「日本の農林水産行政の戦略本部」なる組織を設置し、初会合を開いた。食料の安定供給や地域の維持・発展を目的とし、フードテック(...
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愚策の極み「おこめ券」配布しない自治体が続出…使用期限付き「臨時券」案まで飛び出す泥縄ぶり
悪評ふんぷんの「おこめ券」配布。高市政権が打ち出す「物価高対策」の一環だが、「ウチは配りません」という自治体が続出している。 大阪の交野市長に続き、同じく大阪の箕面市長も4日、「配布しません」とXに投稿。「おこめ券は事務経費...
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「農林業統計」の異変が示す深刻な高齢化…集計開始後初めて“若返り”の怪現象
農水省が先月28日に発表した「農林業センサス」(速報値)。5年おきに実施している統計によれば、普段仕事として農業をしている基幹的農業従事者は102.1万人で、2020年の前回と比べて34.2万人(25.1%)減少した。比較可能な19...
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「おこめ券」に農水省イケイケも…大阪・交野市長「配らない」宣言、全国自治体も困惑ですでに破綻
自治体の首長からも「ノー」が突き付けられた。大阪府交野市の山本景市長が先月29日、自身のXを更新。鈴木農相肝いりの「おこめ券配布」について「交野市はお米券を配布しません」と投稿した。 高市政権は総合経済対策の柱に「重点支援地...
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「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ
やはり「農協ファースト」「JA第一」ということか。 高市政権が「物価高対策」に盛り込んだ「おこめ券」の配布。はやくも国民からは「おこめ券はいらない!」の声が上がっているが、「おこめ券」をイチ押ししている鈴木憲和農相は、来月3...
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飲食チェーンでは続々と国産米“離れ”が…消費者は「購入時に重視」が83%占めるも大きく乖離
今や“高値”の花ゆえか、「国産米信仰」に拍車がかかっている。日本生活協同組合連合会(生協)が先月9~14日に実施した組合員アンケートでは、コメ購入時に「国産米である」を重視する人は83.4%。前回3月中旬の調査から、6ポイント近くも...
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高市愚策「おこめ券」配布で米価が下がるわけがない
高市政権が防衛費の増加に前のめりだ。2022年に5.4兆円だった防衛費は25年には8.7兆円まで増えたが、2年前倒しして11兆円まで上げようとしている。さらに安保3文書改定で防衛費を増やすが、トランプの要求どおり対GDP比3.5%ま...
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物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの
高市政権が21日の閣議決定を目指す総合経済対策。物価高対策として「電気・ガス料金の補助」や「おこめ券」「プレミアム商品券」などが挙がっている。ただ、こうしたバラマキ政策は、一時的な家計の助けにはなるものの、物価高自体を抑制する効果は...
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鈴木農相肝入り「おこめ券」の無責任…現金から金券に形変えたバラマキ、制度設計は自治体に丸投げ
鈴木憲和農相がブチ上げた「おこめ券」配布の詳細が、明らかになってきた。政府は13日、近くまとめる総合経済対策の原案を、自民党と日本維新の会に示した。物価高対策として、自治体が自由に使いみちを決められる「重点支援地方交付金」を拡充し、...
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新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋
高騰が続く今年の新米価格。やはり、あまりにも高すぎて消費者のコメ離れが進んでいるのか。ついに業界トップからも、苦しい現状を訴える声が聞かれるようになった。 コメ卸最大手・神明ホールディングスの藤尾益雄社長が4日付の朝日新聞で...
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“新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速
鈴木憲和農相が就任早々、大炎上している。石破前政権が打ち出した増産路線を一転、方針変更させたからだ。 農水省は先月31日、2026年産主食用米の生産量の目安が、需要見通しの最大値に合わせた711万トンになると発表した。大幅増...
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コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱
コメ政策は、またしても百八十度転換だ。鈴木憲和農相は24日、自民党の部会で2026年産の主食用米の生産目安について前年比2%減の711万トンにするとし、減産の方針を示した。 25年産米の収穫量見込みは最大748万トンで、昨年...
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米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ
高値水準が続くコメの値段に、ようやく下落ムードが漂ってきた。 農水省は17日、全国のスーパーで今月6~12日に販売されたコメ5キロあたりの平均価格(税込み)は、4142円と発表。前週よりも63円安く、これで4週連続の下落だ。...
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コメ業界が「いつバブルがはじけるか」と米価下落にビクビク…「進次郎農相は無責任」の声まで噴出
消費者にはすっかり忘れ去られた備蓄米だが、コメ業界は新たな不安に悩まされている。 小泉進次郎農相は14日の会見で、政府備蓄米の買い戻しについて「早計ではないか」と話し、当面は価格動向を見極める方針を示した。備蓄米を巡っては、...
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主食米高騰の余波が「もち米」にも…和菓子店を直撃! 大手サトウ食品は正月用の鏡餅を値上げ
9月21日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロ税込み4246円。前週より29円値下がりしたが、3週連続で4000円台が続いている。主食米と同様に高騰しているのはもち米だ。前年比1.5~2倍ほど上がっている。 苦しい...
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米屋に忍び寄る大量倒産危機…新米高騰で消費者の“コメ離れ”じわり
待望の新米が出回り始めているが、その売れ行きが鈍化している。 JA福岡中央会の乗富幸雄代表理事会長は22日の記者会見で、価格高騰などの影響で新米の売れ行きが昨年より鈍くなっているとし、「コメが残らないよう、需要開拓の努力をし...
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概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情
2025年産米をめぐり、小泉農相は先週、「概算金」が前年比で3~7割ほど高くなるとの見通しを示した。概算金は、JAが農家から委託を受けたコメを集荷する際に支払う一時金のこと。秋の出荷前に概算金が前払いされることで、農家の資金繰りなど...
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農水省は「生産量が需要を大幅に上回る」と…“コメ余り”予想でも新米価格が下がらないワケ
各地で新米の収穫が本格化する中、米価がまた上昇している。 農水省によると、全国のスーパーで今月7日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり4155円(税込み)だった。前週比264円の上昇で、4000円を超える高...
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農家急減で期待される「スマート農業」の現状と課題…厳しさの先には大きな可能性も
「令和のコメ騒動」でクローズアップされたのが、農家の現状だ。農家は88万戸と2010年に比べてほぼ半減。農業従事者は同64万人減って111万人で、そのうち65歳以上が7割を超えている。高齢化と相まって農業人口が急速に減少する中、期待さ...
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「ポスト石破」最右翼、小泉進次郎氏が来週出馬表明も…コメ政策のグダグダが総裁選の足かせに
連日メディアを賑わせている自民党総裁選。党内で本命視される小泉進次郎農相(44)も、出馬の意向を固めた。出馬会見を来週開き、表明する見通しだ。 12日の閣議後会見では「地元の声を伺い、最終的に判断していきたい」と述べるにとど...
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(4)「日本のお米」の可能性を信じられるか…この転機は試練でもありチャンスでもある
記録的な猛暑となったこの夏、炎天下の農家回りを繰り返した。京都府北部では7月の降水量が例年の1割程度となり、農家は未曽有の水不足に頭を抱えていた。銘米の産地として名高い京丹後市では、「7月は一滴も降らなかった」と話す人もいるなど局所...
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(3)「求められる喜び」「農家の使命感」高まる生産意欲に備蓄米が冷水浴びせた
2023年3月、当社は長年にわたって温めてきた事業構想を実行に移した。おにぎりと米粉スイーツの店「にぎりめし勘兵衛」の開店だ。コメ作りの振興には、消費拡大が欠かせない。コメのおいしさを発信するアンテナショップとして、店を活用しようと...
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(2)25年間続いた米価下落、疲弊しきった生産者…異変の予兆はあった
まだ私が20代だったころ、家族の食卓で毒づく父の姿があった。怒りの矛先は、コメの卸先であるスーパーだ。食糧管理法の廃止により、米穀店でのコメ販売は劇的に減少した。自由化が進み、1990年代終盤にはコメ販売の主戦場はスーパーへと移って...
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小泉進次郎農相が支援明言も…コメの「高温耐性品種」栽培が日本で進まない事情
例年の猛暑がコメの生育や収穫に影響を及ぼし、一部産地で一等米の割合が激減する中、暑さに強い高温耐性品種の普及を進める動きがある。 「高温に対する強靱性を持つために、高温耐性品種に切り替えを進めていく後押しに取り組んでいる」 ...
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(1)社長が独白!創業90年の米屋はなぜ閉店せざるを得なかったのか
「米屋ですが、米ありません」──。店頭に張り出されたポスターは衝撃的だった。メディアでも大きく取り上げられ話題になった京都府舞鶴市の「まつもと米穀」。創業90年の老舗米屋は「令和のコメ騒動」の影響でコメを確保できなくなり、今年3月、一...
