令和の米騒動
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「ポスト石破」最右翼、小泉進次郎氏が来週出馬表明も…コメ政策のグダグダが総裁選の足かせに
連日メディアを賑わせている自民党総裁選。党内で本命視される小泉進次郎農相(44)も、出馬の意向を固めた。出馬会見を来週開き、表明する見通しだ。 12日の閣議後会見では「地元の声を伺い、最終的に判断していきたい」と述べるにとど...
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(4)「日本のお米」の可能性を信じられるか…この転機は試練でもありチャンスでもある
記録的な猛暑となったこの夏、炎天下の農家回りを繰り返した。京都府北部では7月の降水量が例年の1割程度となり、農家は未曽有の水不足に頭を抱えていた。銘米の産地として名高い京丹後市では、「7月は一滴も降らなかった」と話す人もいるなど局所...
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(3)「求められる喜び」「農家の使命感」高まる生産意欲に備蓄米が冷水浴びせた
2023年3月、当社は長年にわたって温めてきた事業構想を実行に移した。おにぎりと米粉スイーツの店「にぎりめし勘兵衛」の開店だ。コメ作りの振興には、消費拡大が欠かせない。コメのおいしさを発信するアンテナショップとして、店を活用しようと...
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(2)25年間続いた米価下落、疲弊しきった生産者…異変の予兆はあった
まだ私が20代だったころ、家族の食卓で毒づく父の姿があった。怒りの矛先は、コメの卸先であるスーパーだ。食糧管理法の廃止により、米穀店でのコメ販売は劇的に減少した。自由化が進み、1990年代終盤にはコメ販売の主戦場はスーパーへと移って...
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小泉進次郎農相が支援明言も…コメの「高温耐性品種」栽培が日本で進まない事情
例年の猛暑がコメの生育や収穫に影響を及ぼし、一部産地で一等米の割合が激減する中、暑さに強い高温耐性品種の普及を進める動きがある。 「高温に対する強靱性を持つために、高温耐性品種に切り替えを進めていく後押しに取り組んでいる」 ...
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(1)社長が独白!創業90年の米屋はなぜ閉店せざるを得なかったのか
「米屋ですが、米ありません」──。店頭に張り出されたポスターは衝撃的だった。メディアでも大きく取り上げられ話題になった京都府舞鶴市の「まつもと米穀」。創業90年の老舗米屋は「令和のコメ騒動」の影響でコメを確保できなくなり、今年3月、一...
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新米高騰4000円台後半がザラ…買い取り合戦過熱で入り乱れる思惑
徐々に店頭に並び始めた新米。やっぱり高い。高知県では早生品種の「よさ恋美人」、宮崎県では県内産「コシヒカリ」の販売が始まったが、いずれも店頭では4000円台後半の高値となっている。新米が出回れば米価が落ち着くとの期待もむなしく、手が...
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「コメ買ったことない」でクビの江藤拓前農相が3カ月で“職場復帰”…「農政改革潰し」が狙いなのか?
「なんで~そうなるの!」 1960年~70年代に活躍した漫才コンビ「コント55号」の萩本欽一氏(84)が多用した有名なセリフだが、思わずこの言葉を漏らした国民も少なくなかったのではないか。 自民党が26日、コメ政策など...
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何度も言うが自民党政治がもう限界…この国にとっての「石破続投」の損と得
総裁選前倒しは、すっかり骨抜きにされつつある。今後は外交日程が続くから、大メディアがそれを実況し、続投容認ムードになっていくのか。自民党政治が続く限り、実質賃金は上がらず、コメ高騰もそのままだ。 ◇ ◇ ◇ 今...
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物価高騰「48カ月連続」は確実、体感インフレは1年前の1.2倍に…石破首相へ求ム、生活防衛策
殺人的猛暑に、4年近く続く猛烈なインフレ。この夏の厳しさはいかんともしがたい。 22日、総務省が発表した7月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.6となり、前年同月と比...
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備蓄米放出「出し過ぎ」を認めたくない小泉進次郎農相の“困ったチャン”気質
絶対に「失敗」を認めたくないようだ。小泉進次郎農相は20日、随意契約の政府備蓄米について、9月以降も販売を認めると正式発表。8月末の販売期限までギリギリのタイミングだけに、往生際の悪さが目立つ。 経緯もオソマツだ。5月26日...
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やっぱり破綻した備蓄米制度…販売期限延長でも消えない「売れ残りリスク」
全てが場当たり的だ。随意契約による備蓄米の販売期限が今月末に迫る中、小泉進次郎農水大臣は随意契約による備蓄米の販売期限を延長すると発表した。 もともと、9月以降も備蓄米が店頭に並ぶと新米の価格に影響を及ぼす可能性があるとして...
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コメ農家の革命児・中森剛志の挑戦…目指すのは「社員の平均年収1000万円」と「若手農家の育成センター化」
コメ作りは、どうなっていくのか。高齢化や休耕田の増加と相まって稲作の将来性が危ぶまれる中、27歳でコメ農家として独立した男性がいる。中森農産代表の中森剛志さんだ。全国から注目を集めるジャンヌ・ダルク的な存在の36歳。週休2日制、1日...
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食味劣る品種の高知県産新米が5キロ7800円の異常! 過熱するコメの「買い付け競争」と「価格設定」
待望の新米が出回り始める季節はまもなくだ。コメ不足の影響で昨年から米価が高騰する中、今年度産米の入荷で価格が落ち着くことを期待する声が多い。 ところがどっこい。収穫時期の早い「早場米」が、のっけから高値で販売されている。福井...
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備蓄米、雑穀米…「古米をおいしく食べるコツ」決定版 日本で唯一の穀物7大資格ホルダーがアドバイス
古いコメは水分を失ってパサついたり、風味が悪くなったりする。令和の米騒動で古い備蓄米が出回るようになり、ちょっとした味の悪さを感じた人もいるだろう。それでも、せっかく手に入れたのだから、少しでもおいしく食べたい。そこでこの見開き2ペ...
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ミシュラン3つ星店「菊乃井」村田吉弘さんが伝授 老舗料亭に伝わる「本当においしい米の炊き方」
令和の米騒動を解消しようと、古い備蓄米が流通して、その味のよしあしが議論される中、あらためて米のおいしさが注目されている。日本の主食、米。どの食卓にも欠かせないが、本当においしく炊いて、いただくにはどうすればいいのか。京都の老舗料亭...
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「令和のコメ騒動」で「コメ増産」が始動…農政転換で期待高まる北海道とスマート農業
一連の「令和のコメ騒動」を受け、ついに石破茂首相は「コメ増産」を打ち出した。長く「生産調整」という事実上の減反を強いられてきた生産現場からは、「今さら」「価格は維持されるのか」といった不安や心配の声が上がっている。 しかし日...
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売れ残る備蓄米、迫る販売期限8.31…流通現場は大混乱で「販売期限を延長せよ」の大合唱
小泉進次郎農相が放出した“随意契約米”が店頭に並んでから、約2カ月半。当初は買い求める客で長蛇の列ができたり、前夜から店頭に並ぶ人も出るなど、さながら“フィーバー”状態だった。 しかし、そんな光景も懐かしい。一瞬で売り切れて...
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増産に転換で付きまとう“コメ余り”…対策として政府がブチ上げる国産米「輸出拡大」の勝算は?
そんなにうまく事が運ぶものなのか? 政府は5日にコメ政策を巡る関係閣僚会議を開き、1970年代から続いた減反政策からの脱却を表明した。これまでは値崩れを起こさないよう需要に合わせて生産調整を行っていたが、昨夏からコメの需給が...
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石破政権が減反からの転換表明も現場は課題山積…コメ増産が難しいこれだけの理由
いきなり「増産しろ」といわれて、すぐできるものなのか? 石破首相は5日、コメの安定供給に関する関係閣僚会議で「コメをつくるな、ではなく、生産性向上に取り組む農業者が、増産に前向きに取り組める支援に転換する」と話し、コメ増産の...
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コメ政策で進次郎農相に欠ける“気候変動対策へのセクシー”さ…増産転換にも生産者が抱く強い危機感
「コメを作るな、ではなく、農業者が増産に前向きに取り組める支援に転換する」ーー事実上の減反政策に区切りをつけ、増産にカジを切った。8月5日のコメの安定供給に関する関係閣僚会議で、石破首相は需要を見通せず生産量が不足し、価格高騰を招いた...
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8.31に「備蓄米販売リミット」が…進次郎農相は売れ残りにどう落とし前をつけるのか?
政府備蓄米が売れ残っている。日刊ゲンダイ記者が先週土曜夜8時過ぎに都内スーパーを訪れると「5キロ1980円(税別)」の値札の下で備蓄米が山積みに。横5列に50袋以上が置かれたまま、客の多くは目にとめもしない。テレビを賑わせた備蓄米フ...
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庶民の食卓を“猛暑インフレ”が襲う…肉も野菜も卵も高騰で「政府による物価高対策を」と専門家が警鐘
連日うだるような暑さがつづく猛暑が、とうとう日本の食卓を直撃しはじめている。記録的な暑さによって肉も野菜も高騰しているのだ。庶民の生活防衛も限界だ。 下落がつづいていたコメ価格が上昇しはじめている。農水省によると、7月21~...
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早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?
気候が温暖な産地で栽培され、秋の新米シーズンに先駆けて7月下旬から収穫されているのが早場米だ。スーパーのコメ価格(7月20日までの1週間)は、備蓄米放出によって5キロ3585円と9週連続で値下がりしているが、早場米は例年にない高値で...
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米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪
コメが高いのは、流通業者が投機目的で抱え込んでいるせい──。あの「悪玉論」は何だったのか。農水省は米価高騰の理由を解明しようと今年3月に続き、流通調査を実施。先日、調査結果をまとめたが、いわゆる「目詰まり」の明確な証拠は確認されず、...
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コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯
国内のコメ産地の多くは、これから大量の水を要する稲の出穂期を迎える。しかし、各地で異常気象が相次ぎ、コメの生産現場では「このままだと凶作になる」と、警戒感が高まっている。 生産量5位と、国内屈指のコメどころ・宮城県は先月から...
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「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号
今年もカメムシ被害に、警戒感が高まっている。 昨夏、全国的にコメが不足し、「令和のコメ騒動」が起きたのは、猛暑によって歩留まりが低下したほか、各地でカメムシが大量発生したことが追い打ちをかけたとされている。 今年も国...
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「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状
フィーバーは、すっかり過去のものとなった。 小泉進次郎農相が今年5月の就任直後に随意契約による備蓄米放出を表明し、「5キロ2000円」の価格は巷で大きな話題となった。江藤前農相が放出した入札備蓄米の流通が遅れていたこともあり...
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コメ増産の切り札として注目「再生二期作」の理想と現実…土地がやせ細るネガティブ要素も
7月6日までの1週間で販売されたコメ価格は5キロあたり3602円と前週比70円安で7週連続の下落となった。備蓄米の効果が出始めている中、今年収穫の新米の注文が通販サイトやふるさと納税仲介サイトで始まっている。 だが、依然とし...
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効率は低くとも…中間山地の田んぼが日本の「食」を支える現実【零細コメ農家現場ルポ】
コメ価格を下げるためにも、農業の大規模化を求める声が広がりつつある。 自民党は先月2日、農業の生産性向上のため、今後5年間で事業規模2.5兆円の対策を求める緊急決議を政府に提出した。コメの生産コストを下げるため、農地の大規模...